“キンキンに冷やして” 品質維持 ブロッコリー販売3億円突破 北陸最大産地の加賀市
この日、石川県加賀市で開かれたのは…
加賀市産ブロッコリーの販売額3億円の突破を祝う記念式典です。
その品質の良さが認められ、北陸だけに留まらず、京都や大阪など関西方面にも販路を拡大してきた加賀市のブロッコリー。
JA加賀では1986年以降、販売額は右肩上がりに伸び続け、2006年には全国初となる製氷機付きの選別ラインを導入。
結果、2億円を突破し、ここ数年は伸び悩んでいたものの… ついに今年度、販売額が3億2000万円に到達しました。
なぜ加賀市のブロッコリーはここまで伸びたのでしょうか。
理由のひとつが、5年前に新設された貯蔵施設です。
JA加賀営農推進課・山口 英彰 さん:
「(新設されたのは)この4棟。春場とか春ブロッコリーは気温高い。持ってきたものを1~2時間冷やす。キンキンに冷えたものを選別して氷詰めする」
出荷前にあらかじめ冷やすことで、最長1か月間、品質を維持したまま保管できるようになったといいます。
また、おととしの猛暑では、全国的にブロッコリーの出荷が低迷したため、この施設で品質管理された加賀市のブロッコリーに需要が殺到。単価も上がり、販売額の増加につながったと話します。
JA加賀営農推進課・山口 英彰 さん:
「農家さんも安心して生産に取り組める。どれだけ作ってもここで品質を保って出荷できるのが強みかなと思います」
JA加賀ブロッコリー部会・寺井 清春 部会長:
「新しい選果場、その貯蔵の状態とかよくなったんで有利販売につながったと思う。3億円といえども通過点やと思うので、どんどん5億円、10億円と目標持って伸ばしていきたい」
北陸最大のブロッコリーの産地、加賀市。今後も作付面積の拡大を図り、さらなる高みを目指しています。