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奥能登にボランティアの宿泊拠点 活動時間延長へ 1泊2日型のボランティア開始

2024年2月26日 19:22
奥能登にボランティアの宿泊拠点 活動時間延長へ 1泊2日型のボランティア開始
能登半島地震の発生から57日目。県では、長時間のボランティア活動ができるよう被災地の近くに宿泊拠点を設置し、きょうから宿泊型ボランティアの受け入れが始まりました。

石川県がきょう初めて受け入れた1泊2日型のボランティア42人は、けさ、金沢駅を出発し、珠洲市と穴水町で活動しました。このうち、およそ3時間かけて穴水町に到着したボランティアは、軽トラックに乗り換え、さっそく、それぞれの現場に移動しました。

(Qどちらから)
「東京です。夜行バスで来ました」
「せっかく来るなら2日間くらいやりたいと思ったので泊まりで来ました」
「しっかりと十分力になってあげることはできるかなと」

これまで県が受け入れていたボランティアは金沢市からバスで片道3~4時間かけて日帰りで往復していたため、現地での活動時間が限られるという課題がありました。
その対策として、きょう設置された「奥能登ベースキャンプ」は、廃校した中学校の体育館にテントが張られたほか、使われていない教室にはダンボールベッドが設置され、さっそく今晩からボランティアが宿泊します。

「すごい、思ったより空間もちゃんとしているし、雑魚寝だと思っていたからうれしい」

一方、支援の輪は個人の活動でも。輪島市の和菓子店では、学生ボランティアに店舗の2階を宿泊スペースとして提供しています。学生たちは、夕方や早朝の炊き出し活動を行うことができ、被災者に温かい夕食や朝食を提供しているということです。


和菓子店主:
「(宿泊で)単純作業だけではなくて自分たちで企画してこの地域に足りないことを支援しようと考えて動いてくれている」
「空き家2件所有していたので有効に使っていただいてこの地域の復興に少しでも貢献できれば」

生活の再建など被災地の復興に欠かせないボランティア。その活動を支える取り組みが、始まっています。