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「こんな高い所に家があったわけでは…」住宅が2メートル上がり、「褶曲」が原因? 能登半島地震

2024年2月2日 20:38
「こんな高い所に家があったわけでは…」住宅が2メートル上がり、「褶曲」が原因? 能登半島地震

地震のあと、珠洲市若山町で、およそ4キロにわたって地面が2メートルほど隆起していたことがわかりました。「褶(しゅう)曲」という地層の構造が関係している可能性も考えられるということです。

珠洲市若山町では、至る所で地面が盛り上がっているのが確認できます。

NNN取材団 櫻茜理記者
「私の身長は160センチほどですが身長よりも地面が高くなっています」

こちらの住宅は、元々建っていたところから2メートルほど高く、まるごと上にあがりました。

住人
「こんな高い所に家があったわけではない」
「柿の木と同じくらいの所に家が建っていた」
「地震で全体的にバンッて上がってしまって柿の木を見下ろすような感じになってしまった」

すでに電気は通りましたが、近くの水道管が損傷したとみられ、井戸水を調達するなどして生活しているということです。

国土地理院によると、この段差は珠洲市内を流れる若山川に沿って起きていて、全長およそ4キロ、幅100~200メートルにわたるとみられます。

なぜ、このような現象が起きたのか――

国土地理院は、「詳しい原因はわからない」としながらも、この辺りの地層は、「褶曲」という地層が波打っているような構造で、断層の動きが影響した可能性も考えられるということです。