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新幹線大阪延伸へ建設促進大会 小浜前提で早期開業を決議…一方加賀では米原推しの声

2024年5月22日 18:57
新幹線大阪延伸へ建設促進大会 小浜前提で早期開業を決議…一方加賀では米原推しの声
北陸新幹線の建設促進大会が東京で開かれ、敦賀以西について、「小浜ルート」を前提に着工スケジュールの明示を求める決議を採択しました。
一方、加賀地域の市長らは「米原ルート」への再考を全会一致で決議しました。

3月の敦賀開業後、初めて開かれた北陸新幹線の建設促進大会。
馳知事ら北陸3県の知事のほか関西からは滋賀県知事が参加し、敦賀以西のルートについて言及しました。

杉本達治 福井県知事:
「大阪・関西の発展のためにも小浜京都ルートは外すことはできない」
三日月大造 滋賀県知事:
「私も小浜京都大阪への早期着工と早期開業が思いでありますので、そのことを明確に申し上げます」

敦賀以西については福井県の小浜市から京都経由で新大阪に至る「小浜ルート」と決まっていますが、京都で反対運動がおこるなど着工のめどは立っておらず建設コストや期間などを踏まえ「米原ルート」への見直しを求める声があがっています。

馳知事:
「京都だけの課題としてとらえずに沿線のみんなが京都がこの課題を乗り越えるためにはどうしたらいいのか真剣に考える必要がある」

大会では、「小浜ルート」を前提として政府与党に対し着工スケジュールを明示し予算確保を求める決議が採択されました。

その決議のおよそ2時間後、加賀市内ではそれに反発するかのような動きが。


「改めて”米原ルート”への再考を強く要望する。以上、決議する」

加賀地域の市長、町長らが出席したオール加賀会議で急きょ「米原ルートの再考」が議題に挙げられ全会一致で再考を求める決議が採択されたのです。

加賀観光推進議員連盟会長・福村章 県議:
「京都の皆さんの理解を7年間たっても誰もとれなかった」
「このままズルズルといって、30年、40年間違いなくかかるよりは、米原が最善の方法」

オール加賀会議ではきょうの決議を追い風に足元の合意形成を進めていく方針だということです。
1日も早い全線開業へ。
山積する問題の解決には当面、時間がかかりそうです。