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”第2の開業”北陸新幹線  3/16石川県内開業日当日の沿線各地に密着

2024年3月18日 18:31
”第2の開業”北陸新幹線  3/16石川県内開業日当日の沿線各地に密着

おととい、北陸新幹線が金沢から福井県の敦賀まで延伸され、県内は全線での開業となりました。
金沢開業から9年。
「第2の開業」に沸いた開業日当日の沿線各地を取材しました。

おととい、北陸新幹線、金沢・敦賀間の開業日を迎えた金沢駅。
午前3時半ごろにはすでに多くの鉄道ファンの姿がありました。

東京から来た鉄道ファン:
「北陸線終わるの見て、そのままみんなっていう感じなので1時過ぎくらいですかね」
「一番目に乗れるっていうのは結構楽しみだなと思っています」

北陸線の特急のラストランなどを見届け、そのままコンコースで一夜を過ごした人たちもいました。

テレビ金沢・大野裕輝 記者:
「午前5時半です。いま改札が開き、大勢の方がホームへと向かいます」

乗り込んだのはちょうど1か月前、指定席がわずか1分で完売した敦賀行きの一番列車です。

鉄道ファン:
「わくわくしてますけども」
「北陸がもっともっと素敵になればいいなと思いますけども」

発車時刻が迫るにつれ、ホームにはあふれんばかりの人が!
そして、いよいよ出発のとき!

「出発、進行!」

テレビ金沢・白澤友朗 カメラマン:
「一番列車が見えてきました。北陸新幹線が福井方面に向けて、いま金沢駅を出発しました」

金沢開業から9年。
工期の1年延長を経て、ついに、北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸されました。

その姿をひと目見ようと白山市にある「新幹線が見えるパーキング」にも日の出前から多くの人が。

シャッター音が鳴り響く中車両は、ものの数秒で…目の前を通過

「感動しました」
「あっという間でしたね、うふふ」

その後、新幹線は金沢を出て、10分ほどで小松駅へ。

「めっちゃかっこよかったです」
「写真撮れた?」
「撮れました」

「見せてもらってもいい?」
「たくさん乗りたいし、たくさん見たいです」

さらに、そのあとやって来たのは…

テレビ金沢・重盛友登 記者:
「午前8時57分東京発北陸新幹線かがやきがここ小松駅にもやって来ました」

東京駅で俳優の浜辺美波さんが出発の合図を出した速達タイプの「がかやき」です。
今回の開業で東京・小松間の所要時間は最短2時間40分と18分短縮されました。

東京から帰省した人:
「乗り換えが無くなった分すごい楽で」
「体も休まって、小松に着いて活発に行動できるなと思っております」

また、駅前では延伸を祝うステージイベントに市の応援隊長”ポムポムプリン”らも登場し、子どもたちに向けてダンスを披露したほか…

小松駅と加賀温泉駅の発車メロディを作曲した松任谷由実さんも登壇し、開業ムードを盛り上げました。

ブルーインパルスも開業を祝った北陸新幹線の県内全線開業。

開業フィーバーは、金沢から最短15分足らずで到着する、加賀温泉駅でも。

「いらっしゃいませ~」「ようこそ~」「ようこそいらっしゃいませ」「お待ちしておりました~、ようこそ~」

東京と加賀温泉の間は最短で2時間43分と24分短縮。
「かがやき」から降り立った多くの観光客は旅館の関係者らから熱烈な歓迎を受けていました。

東京から来た人:
「まだ子どもがお昼寝するんで、寝たまま乗ってこれたんで、すごい楽でした」
神奈川から来た人:
「便利でしたね。あっという間にここに来ました」
「いままでとは違った景色が見れる、それはやっぱりすごく魅力的ですね」

加賀温泉駅でも駅前ではステージイベントが開催され、多くの人が待ちに待った開業を喜びました。
こうしたなか、大阪・金沢間は22分短縮されるもののこれまでとは違い敦賀で特急から乗り換えが必要に。
利便性はどうだったのか大阪から来た人に聞いてみると。

大阪から来た人:
「スムーズに乗り継ぐことができました」
「あっという間で、寝てぱっと起きたら、着いてたので」

とはいえ、今後、大阪まで一日も早くつながることが求められています。
北陸3県はもとより関東、関西圏ともぐっと距離が近くなった今回の延伸開業。
県内では能登半島地震の影響が続く中、開業効果が復旧復興の後押しになればと期待が寄せられています。