×

窓ガラスに何度も突進…民家の庭からクマ侵入 早朝の住宅街が一時騒然

2024年10月10日 18:31
窓ガラスに何度も突進…民家の庭からクマ侵入 早朝の住宅街が一時騒然
早朝の住宅街は一時騒然となりました。10日朝、加賀市山代温泉の住宅の敷地内にクマ1頭が侵入し、通報からおよそ3時間後に駆除されました。

重盛 友登 記者:
「通報のあったお宅です。クマは外から何度も体当たりしてきたということです。窓ガラスも割れてしまっています」

飛び散った窓ガラス。庭先にはクマの痕跡も見られます。クマが侵入したのは、加賀市山代温泉北部の住宅の敷地内。300メートルほど先には小学校もある住宅街です。

通報した男性によると10日午前7時過ぎ、リフォーム作業をしていた際に突然、体長1メートル50センチほどのクマが庭に侵入し、突進してきたといいます。

通報した男性:
「こうやって電源入れたやろ、そしたらこれに驚いたんや、この音に。ここにぶつかってきたんや。最初これあったからよかったけど」

「一回出てお巡りさんと一緒に入ってきたらまたダーンときてん。まさか飛びついてくると思わんから。経験したことないしな。なんせ怖かったわい」

クマは、体長1メートル20センチ、体重およそ50キロのオスの成獣で、通報からおよそ3時間後の午前10時過ぎ、周囲を取り囲んでいた警察や猟友会により散弾銃で駆除されました。けが人はいませんでした。

石川県内では、先週、加賀市内の山林で70代の男性がクマに襲われる人身事故があるなど、ことしの目撃情報はこれまでに269件。2005年以降、過去2番目に多くなっていて、県はツキノワグマ出没警戒情報を出し、対策の徹底を呼びかけています。

改めて、クマと出会わないようにするための注意点を確認します。クマのエサとなるカキなどの果実や生ごみなどを外に放置したままにしないことやクマが隠れられるような草むらを刈り取ることなどです。

県では、クマによる事故を防ぐためこうした5つの対策を徹底するよう呼びかけています。