天皇皇后両陛下が能登半島地震の被災者をお見舞い 職員と同じマイクロバスで被災地へ
両陛下が能登を訪れるのは即位後、初めてです。
きょう午前、両陛下は能登空港に到着したあと自衛隊のヘリに乗り換えて輪島市内の臨時ヘリポートに到着しました。
両陛下の被災地へのお見舞いの訪問は2019年、台風被害を受けた宮城と福島以来、即位後2回目で能登入りは初めてです。
今回のお見舞いは現地の負担とならないよう日帰りの日程で、食事は持参し、両陛下は現地の移動には職員らと同じマイクロバスを利用されました。
こうしたなか、市内の沿道では。
NNN取材団・穴井飛鳥 記者:
「午後1時前の輪島市内です。沿道にはすでに多くの市民らの姿があります」
沿道には両陛下をいまかいまかと待つ多くの人が。
そして。
NNN取材団・穴井記者:
「午後1時半過ぎです。両陛下を乗せた車がいま到着しました。姿が確認できました。笑顔で手を振ってくださっております」
沿道の女性:
「まだ足元悪いところにいらっしゃってくださったので、これから私たちも元気もらいましたので、頑張っていけると思います」
沿道の男性:
「わざわざ被災地まで来ていただいて、本当に感謝っていうか、ありがたく思っております」
「みんなやっぱり苦しんでおられるなかでね、励みになるんじゃないかなと思って。それだけ感謝のひと言です」
その後、両陛下は大規模な火災が発生した「輪島朝市」で被害状況を視察したあと、深く頭を下げられました。
続いて避難所となっている「輪島市ふれあい健康センター」に。
こちらの施設では、64世帯105人が今も避難生活を送っています。
被災者を見舞った両陛下は腰を落とし、視線をあわせながら声をかけ、一人ひとりを気遣われました。
天皇陛下:
「おけがとかは大丈夫でしたか?」
被災者:
「はい、大丈夫でした」
皇后陛下:
「お二人暮らし?お母さま?」「怖い思いをされましたでしょうか?」
その後、両陛下は災害対応にあたった消防団員と警察官から火災対応などの話を聞き、言葉を掛けられました。
輪島警察署・小坂裕 署長
「大変なご苦労をされたという風にねぎらいの言葉をいただいて、大変うれしく思いました」
このあと両陛下はヘリで珠洲市に移動し、避難所となっている緑丘中学校や津波の被害を受けた飯田港を訪問されました。