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津波に勝った”イカキング” 能登町の交流施設が3か月ぶりに営業再開

2024年4月9日 18:39
津波に勝った”イカキング” 能登町の交流施設が3か月ぶりに営業再開

元日の地震の後、休業を余儀なくされていた能登町の観光交流施設「イカの駅つくモール」
きのう、およそ3か月ぶりに営業を再開しました。

地震と津波に襲われた能登町の海沿い。
1月下旬に訪れた際には、町の観光の呼び物として知られる「イカキング」が寂しそうにたたずんでいました。
しかし、巨大なモニュメントは、航空機の機体にも使われる頑丈な素材でできていて、目立った損傷はありません。
公式のX(旧ツイッター)にはこんな投稿も。

「海には帰らずいつもの場所にいます。これからも奥能登を元気にするぞ」

しかし、すぐそばにある「イカの駅つくモール」は、津波で店内が浸水するなどの被害が出て、休業を余儀なくされていました。

イカの駅つくモール・林生一郎 駅長:
「お土産などをたくさんそろえていましたので」
「地域の方たちにも前を向いて、一緒にやりませんかということを発信していきたい」

4年前にオープンした「つくモール」は地元で盛んなイカ釣り漁をPRする施設で、奥能登の特産品などを販売するコーナーをはじめ、飲食スペースも設けられていました。

地震発生から3か月あまり経ったきのう。
ついに、営業を再開することに。
まずは物販のみですが、さっそく地元のお客さんの姿がありました。

お客さん:
「きょうからオープンだと、インスタとかで知っていて少しでも応援しようと」
「早く前のようにカフェやレストランもオープンしてほしい…観光客を迎えられるような能登になってほしい」

営業は午前11時から午後2時までの時間限定で、取り扱う商品もまだ少ない状況。
それでも…

林生一郎 駅長 :
「被災された事業者も多いのでたくさんの商品並べているわけではないが、開けることをともしびとして、たくさんの方が奥能登のものを召し上がっていただく一助になれば」

そして、あのイカキングは…
「イカキングが流されていなかったところ、被害の悲惨さも感じたが流されなかったというところに勇気をいただいて、これからはイカキングとともに奥能登の商品を継続的に扱っていきたい」

にぎわいが戻る日を心待ちにしています。

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