「今季は確実に無理」液状化被害の内灘町 コメ農家は悲鳴
液状化の被害が深刻な内灘町では建物や道路だけでなく農地にも影響が及んでいます。田んぼが被害を受けたコメ農家からは「今季は確実に無理」と悲痛な声が聞かれました。
内灘町では液状化によって建物が沈み路面が波打つなどの被害が確認されています。被害は他にも。
■NNN取材団・小林尚史
「こちらの畑。ビニールで覆われているところ 砂で埋もれてしまっています」
農地への被害です。
コメ農家・川辺明宏さんの田んぼでは。
■コメ農家・川辺明宏さん
「地震が揺れて終わって10分ですかねそれぐらいたった時に水が噴水のようにところどころ出ていたんで」
液状化により至るところで地中の細かい砂が噴き出た跡が見られます。田んぼに張った水を近くの川に流すための排水溝も壊れてしまいました。
■コメ農家・川辺明宏さん
「こんな状態だと田んぼは今季は確実に無理っぽいですし、なんか畑にして他の作物にするのか…」
「これだけ大規模だとなにから手をつけていいのか」
川辺さんが所有する田畑では6割以上がこのような状態で個人での復旧作業には限界があると肩を落とします。
■コメ農家・川辺明宏さん
「農地は毎年やり続けないと荒れていく一方なので何とかやっぱり町の方も動いてやっていただきたいと思うんですけど」
春になると毎年田植えの準備を始めますが今のところ先の見通しは立っていません。