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【深刻な液状化】建物沈み地盤が波打つ 内灘町で専門家の現地調査

2024年1月30日 19:23
【深刻な液状化】建物沈み地盤が波打つ 内灘町で専門家の現地調査

地震の揺れによる倒壊などとは異なり建物が沈みこんだり地盤が波打つなどの深刻な液状化に見舞われた内灘町。30日から専門家による現地調査が始まりました。

【中継】
内灘町では倒壊した家などは少ない反面道路がめくれ上がったり家や電柱が傾いたりする液状化が深刻で能登半島先端で見られるものとは違った被害が広がっています。内灘町に生まれ育った男性は地震で液状化がおきその後時間をかけて家が沈み続けたと話していました。

■男性
「もうどうしようもない感じになりましたね」「最初は亀裂だけでこう液状化で砂がでてきてだんだんだんだん下がっていきました。日が経つと沈む量が大きくなましたね水がばーっと出て砂も出たので」「ここから向こう全部田んぼだったんです。砂丘の砂をとって埋め立てて」

男性が見せてくれた子供の頃の写真にはこのあたりに沼や田んぼが広がっていました。内灘町は砂丘の麓にあり湖を埋め立てて出来ています。こうした中30日から地質学などを研究する金沢大学の専門家らが内灘町でドローンを使った詳細な調査を行いました。ドローンからは通常のカメラに加えレーザー光を使用した地面の起伏の詳細な撮影も平行して行われました。

■遠藤教授「液状化が起きて緩く傾斜がついた斜面から干潟側に滑る地滑りが起きます。 このあたりで急速に干潟側の傾斜が水平になるので こちら側は滑らないです。滑る側と滑らない側の境界でこちら側が押し上げてしまって、 押し合う力が働いて道路がめくれるという形になります。」

内灘町には砂丘があるのですが地震で砂の層が液状化し地盤が道路や建物ごと傾斜を下りその先にある水平な地盤に乗り上げたと分析しています。専門家は空からの画像データに加え吹き出している砂の成分なども分析し内灘町の地形と液状化との関係をさらに詳しく調べていくということです。

30日内灘町を石川県の馳知事は、視察しなぜここで深刻な液状化が発生したのか防災に強いまちづくりのためにも徹底した調査を行う考えを示していました。以上内灘町から中継でした。