【能登半島地震】形を変えて広がる支援の輪 届ける思いあふれる笑顔
地震から4週間が経ち被災地への支援の輪も少しずつ変化しています。
輪島市内の避難所にお目見えしたのは大手スーパーの移動販売車。商品を見てみるとレトルトのごはんやスープだけでなくポテトチップスやおはぎも。
■イオンリテール・西垣幸則さん
「新たにお客さんがここに欲しくなるニーズというのが甘いものとか炭酸とかきょうお取り揃えさせて頂いております」
■買い物客は
Q何を買われましたか?「甘いもの大好きなのでおやつタイムが楽しくなります」
「すぐ近くにいらっしゃたらお買い物楽しく出来る」
「Q大変な避難生活ですが少しは張りが出る感じ?」「でますでます」
この移動販売車。輪島市内を3つのエリアに分けて週2回ずつ 避難所を巡回するということです。
七尾市の商業施設「パトリア」。ここでは今週末被災して営業出来なくなった飲食店を募って「屋台村」のイベントが開かれることになりました。
こちらは出店予定の男性。市内で70年続く喫茶店を営んでいます。店の自慢は焼きたてのホットケーキです。
■店主インタビュー
「建物も見てもらったら全壊状態になったのでお店継続今んとこ出来ない」
大きな被害を受けた店舗。このままで営業を続けることは出来ません。
イベントでは被害を免れた焙煎機で豆を挽きとっておきのコーヒーを提供します。
「また喫茶店やってもらいたいとか」絶対来ますのでとかいわれていますので」
「なんとかお店を再開させるきっかけというのが1つ。イベントで少しでも自分の生活のパターンを取り戻す一環にしたいなと」
金沢市内のイタリア料理店。早朝からシェフが弁当の仕込みに追われていました。
■金山貴永シェフ
「味のちょっと濃いものカロリーの高めなものをご用意させて頂きました」
「直接現地に行くというよりもこういった形で支えられることが出来れば」
向かった先は最大震度7を観測した志賀町の富来病院。地震発生以来医師や看護師はギリギリの状態で地域の医療を守ってきました。
久しぶりの温かい弁当。スタッフには笑顔が広がりました。
■インタビュー
「ここで食事を頂くのはほぼ持参したカップラーメンとパン」
「一時期でも仕事を忘れておいしいものを頂いて本当に感謝しかないです」
「こういった場を設けてもらうことで明るくなったり職員の士気も高まるので本当にありがたいことだなと」
地震から4週間。被災地への支援の輪は少しずつ形を変えて広がっています。