震度7から一夜明けた能登半島 被害の状況が徐々に明らかに
最大震度7の大地震から一夜あけた石川県内は能登半島を中心に被害の状況がわかってきました。
地震発生直後から火災に見舞われた朝市通り周辺の河井町では、夜が明けても広い範囲で炎が上がっていました。消防によると、地震発生から15時間以上が経過した午前8時頃までにようやく鎮火しました。現時点では焼失件数はわかっていませんが、少なくとも50棟以上の建物が焼けたとみられています。
輪島市によると、市立輪島病院に搬送された人で死者7人、重傷者7人が確認されています。その他生き埋めになっている人やけが人、避難者も多数いるということです。
このほかこれまでに七尾市、輪島市、羽咋市、志賀町であわせて5人の死亡が確認されています。
七尾市では、午前8時半の時点で家屋の倒壊が7件確認されていて、道路の隆起や亀裂などが38か所、ツインブリッジのと・能登島大橋ともに、隆起があり危険なため1日午後7時から通行止めとなっています。このため、能登島が孤立状態となっていて、断水や停電の情報もありますが、現在のところ住民の健康被害はないということです。
能登には一時、大津波警報が出され輪島港では1.2メートル以上の津波が観測されました。
午前8時半現在も県内全域に津波注意報が発表されています。
県などによりますと奥能登を中心に、建物が崩れたり、火災などで多数のけが人が出ているということです。
また、各地で断水なども相次いでいます。
震度7を観測した志賀町を含む10市7町には国と県が費用を出し建物の復旧などを行う災害救助法の適用が決定されました。
JRによりますと、運転を取りやめていた北陸新幹線は金沢富山間で午前9時から運転を再開していて、金沢東京間も午後1時頃からの再開を予定しているということです。
気象庁によりますと今後1週間程度、特に2~3日の間は最大震度7程度の地震に警戒を呼び掛けています。