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能登で発生の震度5弱 専門家に聞いた今回の地震のメカニズム

2024年11月27日 16:39
能登で発生の震度5弱 専門家に聞いた今回の地震のメカニズム

佐藤 希生 アナウンサー:
今回の地震はどういうメカニズムで起こったのでしょうか。ここからは取材した市川さんがお伝えします。

市川 栞 キャスター:
金沢大学の平松教授にお話を聞いてきました。

市川:
今回の地震は「能登半島地震により誘発された地震とみられる」とのことでした。

今回の地震は能登半島西方沖が震源でした。元日の地震の震源域からは外れているんですが、元日の大きな揺れによって周辺の活断層にひずみが生じたことで今回の地震を引き起こしたのではないかとお話しされていました。

こちらをご覧いただきたいのですが、これは、ことし8月に政府が「将来、大きな地震を起こす可能性のある活断層」として発表したものです。その断層を示した地図になります。

今回の地震の震源地と大きな地震を起こす可能性のあるとされる赤い線の活断層、位置としては重なる部分がありました。関連性というのは今後、検証されていくと思いますが、能登だけ見ても赤い線(活断層)が、かなり多くあるのが分かります。

佐藤アナ:
再び大きな揺れがどこで起きてもおかしくないのが分かりますね。

市川:
平松教授も「10年、20年のスパンでマグニチュード6程度の地震は能登半島のどこかで起きる可能性は十分にある」と話していました。

今回は能登でしたが、気を付けるのは能登だけではありません。

こちらは元日の地震の影響を示している地図です。赤色が濃ければ濃いほど「影響が強い」ということを示しています。この森本・富樫断層帯、大部分が金沢の真下にある断層帯なんですが、ここにもほんのり赤色がついていて、元日の地震の影響があると示されているんですね。

今回、実際に動いたとみられる能登半島西方沖の活断層の赤色よりは薄くはあっても、影響はあるかもしれないということですので、平松教授は、金沢や能登以外に住んでいても決して油断して欲しくないと話していました。

改めて、今回の規模の地震は、いつどこで起きてもおかしくないということが分かりました。
正しく恐れて備えることが大切です。

最終更新日:2024年11月27日 16:39