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「なんとか作付けしたい」”離農加速を懸念” 被災農業関係者に支援説明会 

2024年2月19日 11:59
「なんとか作付けしたい」”離農加速を懸念” 被災農業関係者に支援説明会 
能登半島地震の発生から、50日目。

農業への被害が1000件を超える中、きょうから、被災地では、相談窓口が設けられています。

NNN取材団・田上 瑛莉香記者:
はい、珠洲市の若山町です。
もともと平坦な田んぼが広がっていたのですが、地盤が隆起し、2メートル以上の段差になっています。
さらに、地元の方によると、この段差は、およそ4キロに渡って続いているということなんです。
こうした田んぼなどの被害が多く確認される中、さきほどから、支援の説明会が行われています。

石川県は珠洲市や輪島市などで、きょう、あすの2日間、地震で被害を受けた農業関係者に、国や県の支援を知ってもらうため説明会を行っていて、珠洲市の会場では、さきほど午前10時からおよそ40人が参加し、説明を受けています。

また、きょうから県内6か所で、石川県やJAグループなどが窓口を開設し、電話や対面での個別相談も受け付けています。

被災した農業関係者:
「国の補助金の出すタイミング私ら本当に待っているんですわ」
「4月に向けて頑張っているのでなんとか作付けしたい」

能登半島地震では、地盤の隆起や液状化など、農業への被害が、これまでに1000件以上確認されています。また、被災後に地元を離れ、遠方で二次避難を続ける農業関係者も多く、今後、“離農”が加速することも懸念されています。

被害を受けた農業関係者は、「4月に田植えを控える中、あまりに被害が大きく、準備に取りかかることが出来ない」と不安を口にされていました。