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馳知事「農林水産業の復旧なくして能登の創造的復興はない」 春に農林水産業ボランティア制度立ち上げ 石川県

2024年1月15日 10:47
馳知事「農林水産業の復旧なくして能登の創造的復興はない」 春に農林水産業ボランティア制度立ち上げ 石川県
能登半島地震では、農林水産業にも甚大な被害が出ています。石川県の馳知事は15日、春から営む農業、畜産や漁業などについて、「できることから復旧支援をしたい」と述べました。

県内では少なくとも農地が41件、ため池が104か所、畜産関係では断水が43件、損壊した施設が43棟、水産業は漁港が58か所、漁船172隻以上が被害を受けたということです。

輪島市・珠洲市・能登町では避難やライフラインの復旧を優先しているため、まだ調査が進んでいない場所もあるということです。

県では、畜産農家に対しては水や電源の確保、餌の供給を続けるほか、漁港では漁協と協力して氷や給油所の確保などの支援を行うとしています。

また、七尾市の漁港では15日から復旧工事に向けた現地調査が始まり、16日は穴水町で、17日からは能登町でも予定されています。

能登地域では人口の1割が農林水産業に従事していて、馳知事は会見で、「農林水産業の復旧なくして能登の創造的復興はない」と強調しました。

春に向けて、県は農林水産業ボランティア制度も立ち上げる予定だということです。