富士山麓に響く能登の音… 石川・輪島高校が太鼓演奏を披露 全国高校生太鼓甲子園
28日、静岡県御殿場市で開催された「全国高校生太鼓甲子園」に輪島高校・和太鼓部が出場し、富士山麓に能登伝統の力強い太鼓の音を響かせました。
ことしで13回目を迎えた「全国高校生太鼓甲子園」は、和太鼓に打ち込む全国の高校生が、富士山麓の静岡県御殿場市に集い、演奏の腕前を競います。
輪島高校の出場は、今年が7回目で、過去には優秀賞を受賞しています。
今年の大会は、能登半島地震の復興支援をテーマに掲げていて、輪島高校は「主催者推薦」での出場となりました。
輪島高校和太鼓部3年・川端光太朗さん
「毎年8月に輪島で行われる輪島大祭っていう祭りがあって。きょうはその曲を演奏するんですけど。その祭りをここの富士山でみんなに伝えられたらなと思ってます」
地震後、和太鼓部の練習場は避難所になり、練習再開も4月になってからとまだまだ厳しい環境が続いていますが、出場した9人の部員たちは輪島の復興をアピールしようと、全国の舞台で力強く太鼓を打ち鳴らしました。
部員たちの華麗なバチさばきと、舞台いっぱいに繰り広げたパフォーマンスに集まった観客からは多くの拍手が送られました。
輪島高校和太鼓部3年・川端光太朗さん
「お客さんたちが笑ったり拍手してくれたりしたので自分たちも緊張せず楽しく演奏できたと思います。今、太鼓をやる人がだんだん減ってきて人数集めるのも精一杯なんで、これからは太鼓を好きになってくれるようにそんな機会を作れればいいかなと思っています」