“避難所居酒屋”オープン 「ひとつの家族になって、乗り越える」 被災者にあふれる笑顔 プロバスケ・金沢武士団が発案
男子プロバスケットボール・B3リーグの金沢武士団。練習拠点だった七尾市の体育館は今、避難所になっています。身を寄せる方たちに少しでもリラックスしてほしいと新たな試みを始めました。
七尾市の田鶴浜体育館にオープンしたのは“避難所居酒屋”です。思い思いにお酒を飲み、笑顔があふれます。
「ジョッキ冷えてますよ。飲んでください」
店を訪れた女性
「いつもしゃべらない方でも、こうして食べたり飲んだりできるのはいいと思います」
この“新しい試み”を発案したのは…。
男子プロバスケットボール・B3リーグの金沢武士団です。
2022年に金沢市から七尾市に拠点を移し、田鶴浜体育館をメインに練習を行ってきました。拠点を移して間もないチームは、地元の人たちとの交流を大切にしてきました。
選手と交流した児童
「いろいろなドリブルができて楽しかったです」
「本当にうれしい。憧れています」
地震を機に一転した体育館の景色。身を寄せる方たちが少しでもリラックスできる空間を提供できないか。思い立ったのが、“避難所居酒屋”でした。
店を切り盛りする原島敬之さん
「皆さん孤独に生活されている。ひとりぼっちの方も見受けられるので、なんでも話せるようなひとつの家族になって、みんなで絆で乗り越えていけるのではないか」
食材などは、チームで集めた義援金などを使って購入しています。
店を訪れた人たち。自然と会話が生まれます。
利用客の男性
「これからどうしたらいいかとか(話す)。みんな悩んでいるからね。心の安らぐ場所だね」
ともに前へ。“避難所居酒屋”には、多くの笑顔が生まれていました。
「また明日から頑張りましょう。それではみなさんで乾杯しましょう!かんぱーい!」
金沢武士団は2月3日、岐阜とのリーグ復帰戦に臨みます。