地震と豪雨を乗り越え… 輪島塗支える漆芸技術の研修所 約9か月ぶりに授業再開
元日の地震で被災し、休講となっていた輪島市の「県立輪島漆芸技術研修所」が7日、約9か月ぶりに授業を再開させました。
元日の地震で建物に亀裂が入り、漆塗りに欠かせない水が使えなかったことなどを受け休講が続いていた「県立輪島漆芸技術研修所」。断水の解消や、研修生の住環境が整ったことなどから、7日、約9か月ぶりに授業が再開しました。
当初は10月1日からの再開を予定していましたが、先月の奥能登豪雨で複数の講師が被害を受けたため7日に延期に。さらに休講期間が延びましたが、研修生たちは新たなスタートに意欲を見せていました。
きゅう漆科1年・高橋呼春さん
「地震とか水害があっても戻ってきたり残っているのはこの研修所が1番大きな理由なので、研修所が始まるのはそういった意味ではすごくうれしいです」
専修科1年・宮崎康成さん
「ようやくできるって感じと、もう一回地震が来ないか不安なんですけども、作業したいなっていう気持ちが強いですね」
研修所では従来、4月を年度初めとしていましたが、地震で休講していた期間を考慮し、12月に年度を切り替えることにしていて、研修生たちは今後、修了作品の制作に取り掛かるということです。
最終更新日:2024年10月7日 20:18