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倒壊から約9か月… ビルの解体始まる 石川・輪島市

2024年10月7日 20:14
倒壊から約9か月… ビルの解体始まる 石川・輪島市
能登半島地震から約9か月。地震で倒壊し、そのままの状態が続いていた輪島市河井町のビル。7日から市の公費解体が始まりました。

朝から雨が降り続いた輪島市。元日の地震から9か月が過ぎ、今も倒れたままの7階建てのビルにようやく動きがありました。

長谷川 拓海 記者
「元日の地震によって、道路をふさぐ形で大きく傾いたビル。公費解体に向けてあちらの建物できょうから作業が始まりました」

このビルが倒壊したことで隣接する住宅に住む2人が犠牲に。今も道路の一部をふさいでいて、地元からも早期の撤去・解体が求められていました。

住民インタビュー
「早く解体してほしい。そこも道路ふさいでいるでしょう」
「遅すぎるでしょ!もう10月ですよ!」
「ビルの持ち主とつぶされた居酒屋の色んな葛藤もあると思うけど、やっと復興が始まるんじゃないかな」

解体は重機を置くスペースを確保するためにビルの裏手にある3階建ての別棟から始まっています。

また、解体と並行して進められるのが、倒壊した原因の調査です。国交省が基礎部分などを調べるためにも、今回はビルの上層階から段階的に「輪切り」にする形で取り壊すことになっています。

輪島市では年度内で解体を終わらせることで、早期の原因究明に務めたいとしています。