×

【お天気解説】今季のアジサイ開花 記録的に早かったワケは?

2024年6月27日 19:44
【お天気解説】今季のアジサイ開花 記録的に早かったワケは?
市川 栞 キャスター
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。」
小野
「お願いします。」
市川
「小野さん、金沢では午後から雲が多くなり、梅雨空に戻りましたね。」
小野
「あすからは、しばらく雨の日が続きます。」

「雨と風の予想を見ていきましょう。今夜9時から動かします。低気圧と前線の影響による雨は、あす朝にかけては西日本が中心です。県内は、あす午前中に降り出し、雨脚が強まる時間がありそうです。」
市川
「そして、あさって明け方にも強まる時間がありそうです。午後は、やみますね。」

小野
「気象台の週間予報を見ていきましょう。日曜日も雨で、この先は、前線が北陸付近に停滞しやすいでしょう。月曜・火曜は、雨の量が多くなる可能性があります。前線の位置が 少しずれるだけで予報が変わることがありますので、最新の「天気予報」を確認して下さい。」
市川
「そして、この先最高気温が30度前後ですね。」
小野
「いまの時期の最高気温は27度くらいが平年並みですので、平年より高い日が多いでしょう。」
市川
「月曜日からは7月です。この先の雨と暑さが気になります。」

小野
「気象台から発表された9月までの3か月予報を見ていきましょう。気温は、この先も平年より「高い」見込みです。全国的な傾向です。」
市川
「下の段、雨の量は、7月は「平年並みか多い」予報ですね。」
小野
「前線や湿った空気の影響を受けやすいためです。雨の降り方には十分、注意してください。さて、市川さんは、梅雨と言って 思い浮かべる花は何ですか。」
市川
「梅雨と言えば…アジサイです。」
小野
「そうですね。梅雨に 似合いますね。気象台には、敷地の中に決められたアジサイがあって、毎年、観測しています。」

ことしは、今月6日に開花が観測されました。平年は15日ですから9日早くなりました。
市川
「ウメやサクラのように標本木みたいなアジサイがあるんですね。9日も早かったのは、記録的なんじゃないですか。」

小野
「開花が早かった年を順番に並べました。ことしは、観測史上2番目の早さでした。」
市川
「小野さん、よく見ると「1974年からのデータ」と書いてありますね。ということは、50年間で2番目に早かった…ということですか。」
小野
「そうなんです。2番目以降はすべて2000年台の観測です。」
市川
「どうして早くなってきているんですか。」

小野
「気象台に聞きました。気象情報官の山瀬さんによると、「気温が高くなってきている」…というのが、キーワードでした。一年を平均した気温もそうですが、特に今年は、「春」の気温が高く、それが、開花を早くしたようです。金沢だけではなく、全国的な傾向とおっしゃっていました。」
市川
「サクラもそうですが、アジサイの開花にも影響するほど気温が上がっているんですね。」
小野
「この変化を「暑さや大雨」などに置き換えて、自分事として、捉えていきたいですね。最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。」

「この先は、雨の日が多いでしょう。あすの夜から あさってにかけて、そして、月曜・火曜は、雨の量が多くなる可能性があります。この先、前線が北陸付近に停滞しやすい見込みですので、「最新の天気予報」に注意してください。気温は、高めの日が多いでしょう。」
市川
「雨、そして熱中症に注意してこの先も過ごしたいですね。小野さんとお伝えしました。」