ことしも暑い夏に 猛暑の原因は… 小野さんのなるほど天気解説
市川 栞キャスター:
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします」
小野 和久 気象予報士:
「お願いします」
市川:
「小野さん、きょうは晴れて夏日の所もありました」
小野:「土日も晴れますが、週明けは、くもりや雨でしょう」
「気象台の週間予報を見ていきましょう。」
「あすは、マークにはありませんが、午後、雨の降る所があるでしょう」
「土日は晴れますが、週明けは、水曜日までくもりや雨の日が続くでしょう」
市川:「北陸の梅雨入りの平年日は6月11日でしたね」
小野:「本格的な梅雨の前に、梅雨入りしたような天気になることを「梅雨のはしり」と言います。来週前半は、その状態のようです。いまの時期の最高気温は23度から24度くらいが平年並みですので、気温の 極端に高い日・低い日はないでしょう」
小野:「さて、これから、梅雨、そして夏と季節がどんどん進んでいきます」「そこで、おととい気象台から発表された8月までの 最新の3か月予報を見ていきましょう」
「どの月も、気温は「平年より高い」です」
市川:「これからただでさえ暑くなるのにその「平年」よりもさらに高い予報なんですね」
小野:「そうなんです。そして、下の欄、降水量はどの月も「ほぼ平年並み」です」
「何度も、このコーナーでお伝えしていますが…「ほぼ平年並み」という表現は、雨の量が多いときもあれば少ないときもあり、「平均すると…」という意味もあります」
市川:「「雨が多いとき」に備えて、これからの時期、気象情報はこまめに気を付けていきたいですね」
小野:「さて、北陸地方の予報は、ごらんのような内容ですが…きょうは、全国的な「気温の予報」を見てみましょう」
「北陸地方を含む東日本、そして西日本は、どの月も「平年より高い」です」
市川:「そして、東北と北海道が入る北日本は、6月7月は「平年並みか高い」、8月は「高い」です。8月は、全国的に真っ赤。暑くなりそうですね」
小野:「暑い夏が予想される理由を気象台に聞きました。
・地球全体の気温の高い状態が続いていること、
・春まで続いたエルニーニョ現象の名残りで、暖かい空気が残っていること、
・高気圧が強まり、日本が暑い夏になりやすいラニーニャ現象がこの夏に発生する可能性がある
大きく、この3つの点です」
市川:「暑くなる要因が多くありますね。さらに、厳しい暑さになる原因の一つとして毎年のように…「チベット高気圧」というワードが出てきますよね。チベット高気圧と夏の太平洋高気圧による「布団の2枚重ね状態」…。ことしも可能性はあるんですよね」
小野:「はい、重なってしまいますと厳しい暑さになります。この先、健康管理には十分、ご注意していきましょう。最後に、気象台の週間予報で、この先の天気をもう一度、確認しましょう。」
「あすは、晴れマークですが、午後、雨の降る可能性があります。土日は晴れますが、週明けは、水曜日までくもりや雨の日が続くでしょう。いまの時期の最高気温は23度から24度くらいが平年並みですので、極端な気温の日はないでしょう」
市川:「梅雨入りまでの貴重な晴れを大事に使いたいですね。小野さんとお伝えしました」