金沢の桜は鹿児島より開花が早い? 県内は14日まで晴れてお花見日和
「木曜日は報道部の気象予報士・小野さんに週末の天気を中心に伝えてもらいます。お願いします。」
報道部 小野和久 気象予報士:
「お願いします。」
市川:
「小野さん、県内のサクラも見頃になりましたし、晴れて暖かい…本格的な春到来ですね。」
小野:
「この「晴れ」は日曜日まで続きます。気象台の週間予報を見ていきましょう。」
市川:
「週明け火曜日は雨マークですが、気温はあすから20度以上が多くぽかぽか陽気が続きますね。」
小野:
「いまの時期の最高気温は17度くらいが平年並みです。金沢の22度、23度というのは5月中旬から下旬並みの気温です。」
市川:
「季節がひと月以上先取りの暖かさになるわけですね。体調管理には、気を付けないといけませんね。」
小野:
「きょう発表された気象台の1か月予報です。この先も平年より気温の高い日が多い見込みです。」
市川:
「急に暑くなったりしそうですから気を付けたいですね。」
小野:
「さて、サクラ前線ですが、きのうは秋田で開花の発表がありました。」
市川:
「サクラ前線は順調に北上していますね。」
小野:
「ところで、去年、このコーナーで、金沢のサクラが、九州の鹿児島より早く咲いた年が何回かあった…という話をしましたが、覚えてますか。」
市川:
「覚えていますよ。かなりビックリしました。」
小野:
「こちらは、2017年からの金沢と鹿児島の開花発表があった日付けです。金沢のほうが早かった年に色を付けてみますと…」
市川:
「去年も金沢が早かったんですね。2017年からの8年で3回も早いですね。」
小野:
「ことしは、鹿児島のほうが3日早いといういわば「普通の結果」でした。」
市川:
「でも、2020年などは、金沢は3月中に咲いたのに、鹿児島では4月に入ってからだったんですね。」
小野:
「そうなんです。なぜ、このようなことが起きているのか。キーワードは「休眠打破」です。休んで眠っている花芽を厳しい寒さで目覚めさせる…「打破する」という意味です。」
市川:
「よく聞く言葉ですね。夏に作られた花芽は、秋から冬にかけて眠るんですね。「休眠」です。その花芽が真冬に厳しい寒さを感じて目覚めることが開花には必要なんでしたね。」
小野:
「この目覚めることを「休眠打破」と言います。これがうまくいかないと、開花が促されるのが遅くなります。」
「たとえば、鹿児島で4月まで咲かなかった2020年は、1月の平均気温が鹿児島の観測史上最も高い記録を作った年でした。このように、最近は冬の寒さが足りなくなってきているんです。」
市川:
「冬が温暖になってきている影響が、サクラの開花時期の変化として出ているんですね。」
小野:
「最後に、気象台の週間予報でこの先の天気をもう一度、確認しましょう。日曜日までは、晴れて、お花見には 絶好の天気でしょう。週明け火曜日は一時、雨が降るでしょう。いまの時期の最高気温は17度くらいが平年並みですが、あすから20度以上の日が続くでしょう。」
市川:「暖かさ…と言うよりも暑さを感じる日もありそうです。体調管理には気を付けたいですね。小野さんとお伝えしました。」