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「すごく助かります」輪島で巡回バス運行開始、通院や買い物の足に 珠洲で臨時の歯科診療

2024年2月5日 21:33
「すごく助かります」輪島で巡回バス運行開始、通院や買い物の足に 珠洲で臨時の歯科診療
能登半島地震の発生から5日で36日目。輪島市で病院を発着する巡回バスの運行が始まるなど、各地で避難者の健康を守る取り組みが進められています。

5日朝から運行が始まった無料の巡回バスは河井(かわい)方面や鵠巣(こうのす)方面など5つのルートを運行し、いずれも市立輪島病院を発着します。

車のない人や高齢者のために始まったもので、通院の他、買い物をするための交通手段としても利用できるということです。

市立輪島病院では発災後、休止していた外来診療の一部を1月22日から再開していましたが、この巡回バスの運行開始と合わせて、5日からは午後の外来診療についても一部の科で再開しました。

歩いて通院する人
「雪が積もっていたりすると足元が危ないので、バスが通ってくれるとすごく助かります」

一方、珠洲市の「道の駅すずなり」では、歯の治療やレントゲンなどを撮ることができる特殊な車両を使って臨時の歯科診療が行われ、多くの人が口腔内の違和感を訴え、治療に訪れました。

石川県歯科医師会によりますと、珠洲市内では5軒あった歯科のうち4軒が倒壊するなどし、残る1軒も診療できない状態が続いているということです。

診察に訪れた人
「ありがたいです。いつも行くかかりつけの歯医者も家がつぶれてしまった」
「本当にありがたいです。水が出ない所で治療してもらえる。助かっています」

支援チームによる臨時診療は2月12日(月)まで行われることが決まっていて、市内の診療所が再開するまで続けたいとしています。