北陸新幹線大阪延伸 与党整備委が「小浜ルート」前提の詳細案を提示
7日に開かれた北陸新幹線の敦賀以西延伸を協議する与党の整備委員会。
与党 整備委員会・西田昌司 委員長:
「すでに決定したルートである小浜ルートですね。詳細な駅位置、ルート、さらには令和7年度(2025年度)中の着工に向けたスケジュールについて国交省、鉄道運輸機構から説明をいただきたいと思い ます」
福井県の小浜市を通り、京都を経由して新大阪につなぐ「小浜ルート」を前提とした駅の位置やルート案が示されました。
こちらが今回示されたルート案と駅の位置を示した全体図。駅は、敦賀駅を始点とし、新大阪駅まで複数の駅を設けます。このうち京都駅については3つの案が示されました。
1つは、京都駅付近の地下を東西方向に整備する案。
そして、同じく京都駅付近の地下を南北方向に整備する案。
もう1つは現在の京都駅から5キロ離れた地下に新駅を作る「桂川案」となっています。
工期は、総延長が146キロと最も長い東西案とした場合が最も長く、おおむね28年。いずれの案も2016年の国の試算と比べて働き方改革などにより工期が5年以上長くなっています。
また、概算の事業費については物価上昇などを受けておおむね3兆4000億円から3兆9000億円とされていて、2016年に示された2兆1000億円よりも大幅に高くなっています。
与党 整備委員会・佐々木紀衆院議員:
「まだまだ工期についても詳細に詰めていけば詰まるという感触も得た。今から着工5条件の検討も進んでいくわけですから、沿線の皆さんにご理解いただけるような結論を導いていきたい」
また、来年度中での着工を前提とした場合、ことし中にはルートを確定する必要があり、委員会では、詳細な駅やルートの絞り込みに向けて議論していくとしています。
一方、敦賀以西をめぐっては工期や費用などの問題から先月の石川県民会議で「米原ルート」も含め再検討を求める決議が採択されていて、そうした動きが今後、どう影響していくのかも注目されます。