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復旧まで数か月~1年以上か 能登の道路状況で県が厳しい見通し

2024年1月25日 21:22
復旧まで数か月~1年以上か 能登の道路状況で県が厳しい見通し

能登の道路状況について馳知事は、土砂の撤去などによって幹線道路を中心に通行再開が進んでいるとした一方、輪島市の一部では少なくとも数か月かかる認識を示しました。

1月4日の時点では県が管理する道路の87か所で通行止めになっていましたが、25日午後2時現在で12か所減りました。
また、金沢と奥能登の市役所や町役場を結ぶ主要幹線道路も復旧しています。

一方、輪島市の県道・輪島浦上線は大規模な崩壊が複数か所で発生しており、県はこの地域に入るための迂回路でも車が通れるまで最低数か月を要するとしました。
輪島浦上線の復旧に至っては1年以上かかる可能性もあります。

県では国の協力を得ながら各地の道路復旧を急ぐ考えですが、被害が大きい場所は住民やその土地の企業の思いも聞きながら、インフラの復旧計画を立てたいとしています。

また、県は午後4時からの災害対策本部会議の中で、県水が1月末までに七尾市の藤橋供給点まで送水予定であることを明らかにしました。
当初、七尾市への送水には2か月以上かかる見込みを示していましたが、点検の結果想定より被害が少なかったということです。
今後は七尾市内で漏水調査などを行いながら、通水エリアを順次拡大していくとしています。

一方県のまとめによりますと、25日午後2時現在で地震による死者が新たに3人増えました。
今回の地震では236人が亡くなり、安否不明者は19人となっています。