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水深20メートルの海底で半年間 「海底熟成ワイン」引き揚げ 水温、水圧などで熟成早く

2024年6月26日 18:52
水深20メートルの海底で半年間 「海底熟成ワイン」引き揚げ 水温、水圧などで熟成早く

 奄美大島で海底で熟成されたワインが引き揚げられました。約半年間海底で熟成されたワインとはどのようなものなのでしょうか?

 奄美大島の瀬戸内町で引き揚げられたのは半年間、海底で熟成されたワインです。海底熟成ワインはさまざまな企業の商品やサービスのPRを行っている東京の会社が取り組んでいる事業です。

 海底熟成ワインはヨーロッパなど寒いところで作られることが多いですが、実証実験などを経て奄美の海でも作れることがわかったといいます。2024年1月に大島海峡の水深約20メートルの海底に沈められました。そして約半年が経った25日、赤、白、スパークリングの合わせて約800本が引き揚げられました。約半年間、海底に沈められていたワインのボトルには藻やフジツボなど海の中の生物などがたくさん付いていて、ロマンを感じさせます。

 海底で熟成されたワインは水温や水圧、潮の流れなどによって地上より熟成の進みが早く、長期熟成されたようなまろやかな味わいになるといいます。

(アイスリー 森谷悠以代表取締役)
「瀬戸内町に来たことがない人、瀬戸内町を知らなかった人にも知っていただいて「行ってみたいな」「行って、海底熟成ワインを飲んでみたいな」と思ってもらえたら」

 引き揚げられたワインの価格は1本2万5000円。現在はインターネットで予約販売を行っていて、7月15日の海の日から瀬戸内町のワインバーでも楽しむことができるということです。