県議会開会 8527億円あまりの新年度一般会計当初予算案を提案 住吉町15番街区は貸し付けへ
県議会の3月定例会が19日開会し、8527億3400万円にのぼる新年度の一般会計当初予算案が提案されました。県がホテルやバンケットなどへの利活用を計画する鹿児島港本港区の住吉町15番街区について、塩田知事は事業者に貸しつける方針を示しました。
19日に開会した県議会の3月定例会。
2024年度より1.5%増えて2年ぶりのプラス予算となる約8527億3400万円の新年度の一般会計当初予算案が提案されました。
(塩田知事)
「引き続き「稼ぐ力」の向上やそれらの産業を支える人材の確保・育成、子ども・子育て支援施策の充実・強化など、各般の施策を積極的に推進する予算として編成した。更なる農林水産物の輸出拡大やインバウンドの促進など「鹿児島の『宝』を世界へ」届ける施策に特に力を入れて取り組む」
新年度予算案では農林水産業や観光関連産業、企業の「稼ぐ力」の向上に総額168億円。結婚、妊娠、出産、子育て政策には総額約502億円を充てています。また、重要政策の一つ「確かな安心、鹿児島」を目指し、能登半島地震を踏まえた防災対策のさらなる充実や強化に約3億5000万円を計上しています。
また、塩田知事は県がホテル・バンケットなどへの利活用を計画している鹿児島港本港区の住吉町15番街区の土地について事業者に契約期間を50年以上とする定期借地権を設け、貸し付ける方針を示しました。
また、県が総事業費488億円に増額する方針を示した新たな総合体育館についても議論が交わされる見通しです。
県議会の3月定例会は3月27日までです。