鹿児島から香港へ。県内産のブリを九州新幹線を活用しいち早く運ぶ取り組みが行われました。これまでより1日早く新鮮な状態で届けられます。

　午前11時頃。JR出水駅に箱詰めされた長島町のブリが到着しました。日本一の生産量を誇る長島町の鰤王は国内だけでなく海外でも人気です。これまではトラックで福岡まで運んで輸出してきました。そうした中、最近、注目を集めるのが九州新幹線を活用した輸送です。

　58尾のブリが新幹線に積まれて博多に運ばれました。午後にも福岡空港から飛行機で台湾に運ばれます。翌日には、台湾から香港に運ばれ現地の飲食店で提供されるということです。これまでより1日早く到着しより新鮮なブリを届けられます。

（JR九州鉄道事業本部・中山泰輔主査）
「今まで陸送で運んでいたものが一部新幹線に切り替えてもらうことでより早く空港に到着しより新鮮な物が海外に輸出できるのがメリット。発着の時間が決まっている。到着の時間が読めるというメリットもあります」

　多くの特産品を抱える鹿児島。九州新幹線が輸出の可能性をこれからさらに広げてくれそうです。