2023年11月に行われた鹿児島大学の入試で出題ミスがあったことが分かりました。解答に影響があった箇所を全員、満点にしたところ合格点に達した不合格者がいて、追加合格を出すということです。

（鹿児島大学・有倉巳幸教育担当理事）
「誠に申し訳ございませんでした」

　出題ミスがあったのは2023年11月に行われた鹿児島大学医学部保健学科看護学専攻の学校推薦型選抜Ⅰの小論文の試験です。英語で書かれた課題文の注釈で英単語の意味を「資格のある」とすべきところを「結束力」と表示していたということです。

　大学によりますと解答に影響があった箇所を全員満点にして改めて採点したところ、合格点に達した不合格者がいたため、追加合格を出すということです。追加合格の人数については個人の特定につながるなどとして明らかにしていません。10月下旬、高校の教員から指摘があり発覚しました。対象者には直接会って謝罪し今後の対応について協議を行っているということです。

　鹿児島大学の佐野輝学長は「このような事態が二度と発生しないよう、試験問題の作成・確認体制等について見直しを行い、再発防止に万全を期すよう努めてまいります」とコメントしています。