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県警の元警部の男(51)起訴内容を全面的に認めて謝罪 検察側は懲役1年6か月を求刑 

2024年6月25日 19:29
県警の元警部の男(51)起訴内容を全面的に認めて謝罪 検察側は懲役1年6か月を求刑 

 不祥事が相次ぐ鹿児島県警。2024年4月以降、元幹部や現職警察官合わせて4人が逮捕・起訴されています。

 このうちの1人、知人の女性に対する不同意わいせつの罪に問われている元警部の男の初公判が開かれました。男は起訴内容を全面的に認め、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。

 不同意わいせつの罪に問われているのは、県警本部警備部公安課の元警部幸得健一郎被告(51)です。

 起訴状などによりますと、幸得被告は、在職中の2024年3月中旬、県内で知人の女性(40代)に対し、車内で体を触るなどのわいせつな行為をしたとされています。

 25日の裁判で、幸得被告は「間違いありません」と起訴内容を全面的に認めたうえで、「身勝手な気持ちで傷つけてしまい申し訳ない」と謝罪しました。

 裁判は25日で結審し、検察側は、「自己の性的な欲望を満たしたいという動機に酌量の余地はなく、犯行態様は卑劣で悪質。警察官への信頼を失墜させた社会的な影響も大きい」などと指摘。「自制心の乏しさから再犯の恐れも否定できない」として、懲役1年6か月を求刑しました。

 一方、弁護側は、「突発的な犯行であり、反省もしている。被害者への謝罪も行い、被害弁償金として95万円を支払っている」として、執行猶予付きの判決を求めました。

 判決は7月10日に言い渡されます。