全日本合唱コンクールに出場経験のある鹿児島高校音楽部の生徒たちが小学生に歌を指導しました。「上手に歌いたい」と願う児童のリクエストがきっかけで実現した交流。歌声はどう変わったのでしょうか。

　鹿児島高校音楽部の生徒たちが訪れたのは、鹿児島大学教育学部附属小学校です。附属小では自ら設定した課題について探究する「マイプロジェクト」という取り組みを行っています。その一環で、「上手に合唱したい」という子ども達が指導を仰ごうと考えたのが、全日本合唱コンクールにも出場した鹿児島高校音楽部だったんです。

（鹿児島大学教育学部附属小学校6年　寺田 芽生さん）
「何回か（鹿児島高校の）演奏会を聞きに行っていたので、鹿児島高校に（お願い）し ようってみんなに話し 合って決めた」

　早速グループに分かれ高校生から指導を受けます。

（鹿児島高校音楽部2年　平槇葉部長）
「声を遠くに飛ばすというよりかは低いところに響かせたいから、ここら辺に声が集まるイメージ」

　低音を響かせるためのアドバイスをもらった寺田さん。短い時間でぐんぐん吸収します。発声方法はもちろん目線や表情まで、歌い方のコツを教わりました。最後は憧れの先輩たちとハーモニーを奏でました。

（鹿児島高校音楽部1年　田口真有さん）
「すぐ自分でもやってみてくれたので良かったなと思います」

（鹿児島大学教育学部附属小学校6年　寺田 芽生さん）
「笑顔にした方が低い音も明るく歌えるよということを教えてもらいました。柔らかくなった気がしてこれからもいかしていきたい」

　「合唱」を通して生まれた温かな交流。互いの成長に繋がったに違いありません。