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3期目「仕上げのとき」現職八板俊輔氏が当選 西之表市長選 市民の思いはー

2025年2月3日 19:46
3期目「仕上げのとき」現職八板俊輔氏が当選 西之表市長選 市民の思いはー

 馬毛島への自衛隊施設の整備が進むなか、2日、西之表市長選挙の投開票が行われ、現職の八板俊輔さんが3期目の当選を果たしました。3期目を「仕上げのとき」と位置づけ意気込みを語った八板さん。一方で馬毛島計画への賛否は示しておらず、市民からは様々な声が聞かれました。

 馬毛島への自衛隊施設の建設工事が始まってから初めて行われた西之表市長選挙。現職の八板俊輔さんが3期目の当選を果たしました。選挙の最大の争点となったのはアメリカ軍の訓練移転を伴う馬毛島への自衛隊施設の整備についてです。

 賛否を示さない現職と賛成派4人、反対派1人の戦いは、賛成票が割れる形となりました。八板さんは、もともと馬毛島の基地計画について反対の立場でしたが、2期目の途中から賛否を示していません。

(3期目の当選・八板俊輔氏(71))
「賛成反対ということをその二者択一で解決する状況にはないという私の立ち位置、考え方について一定の理解を頂いた」

 一夜明けた3日、西之表市役所では当選証書の付与式が行われ、八板さんは3期目を「仕上げのとき」と位置付け、意気込みを語りました。

(3期目の当選・八板俊輔氏(71))
「2期8年、市民に約束を3つ掲げてそれを推進してきたが達成できたものできてないものがあるのでそれを仕上げのときということでこれから全力を挙げて取り組んでいきたい」

 馬毛島計画について、「2者択一で解決する状況にはないという立ち位置に一定の理解を頂いた」と話した八板さん。

 市民からは様々な思いが聞かれました。

(市民)
「西之表市のために今まで通り色々あると思うが頑張ってほしい」

(市民)
「基地のことは決まってしまっていることだから今さら反対というわけにはいかない。最後まで安心して住めるように守ってほしい」

(市民)
「馬毛島のこともあるが子供たちが安心して生活できるように街づくりをしてもらえたら親も安心して子育てに励める」

(市民)
「家計の負担が少しでも減ればいいなと思う」

 八板さんの次の任期は3月19日から2029年3月18日までです。

 馬毛島の自衛隊施設の工事は、期間が延長され2030年3月に完成する予定です。次の4年の任期中も自衛隊施設は完成しません。工事が着実に進むなか、市民生活の課題にどう向き合いどう対応していくのか。八板さんの市政のかじ取りに注目が集まります。

最終更新日:2025年2月3日 19:50