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鹿児島ユナイテッドFC 徳重代表が書類送検 他人名義の印鑑でうその文書作成か 刑事告発した男性は…

2025年3月11日 19:31
鹿児島ユナイテッドFC 徳重代表が書類送検 他人名義の印鑑でうその文書作成か 刑事告発した男性は…
 J3を戦う鹿児島ユナイテッドFC徳重剛代表が、他人名義の印鑑で嘘の文書を作った疑いで書類送検されました。捜査のきっかけとなったのは、嘘の辞任届を作成された男性の刑事告発です。男性は「全く身に覚えがなかった」と話します。一体、何があったのでしょうか?

 有印私文書偽造などの疑いで書類送検されたのは、鹿児島ユナイテッドFCの徳重剛代表です。関係者によると、徳重代表は2020年6月に、鹿児島ユナイテッドの下部組織である一般社団法人・鹿児島プロスポーツプロジェクトの理事を務めていた男性の嘘の辞任届をつくり、印鑑を押した疑いが持たれています。

 この男性が2023年9月に刑事告発したことで、県警が捜査に乗り出しました。告発した男性は…

(告発した男性)
「全く身に覚えがなかったのでマジか…というのが正直な気持ち。あ然としたというか言葉にならなかった」

 男性によると、個人的な理由でたまたま登記を確認したところ、既に理事としての名前はなく辞めたことになっていたというのです。

 鹿児島ユナイテッドFCは、徳重代表が所属していた「FC KAGOSHIMA」と男性が所属していた「ヴォルカ鹿児島」が統合し、2013年に誕生しました。男性は、現場の責任者を任される予定で理事に名を連ねましたが、実際は違ったと言います。

(告発した男性)
「合併してから自分が独占したい所だとは思うが。自分がやりやすい組織を現場の中でも作り上げてしまったことになる」

 鹿児島ユナイテッドは、多くのサポーターの声援を受けJ3リーグを戦っています。また、県や鹿児島市からはスポーツ振興の補助金など税金も投入されています。徳重代表は、今月5日付で鹿児島地検に書類送検されています。

 鹿児島ユナイテッドは11日夕方、今回の件について「法務局の指摘によって、理事の就任や退任の登記の手続きが更新されていなかったことが判明した」などと文書で発表しました。その中で本人への確認不足などにより、手続きに不備があったと説明しています。

 事件の真相は、正直、わからない所が多い状況です。多くのサポーターが鹿児島ユナイテッドに対して丁寧な説明を求めているはずです。
最終更新日:2025年3月11日 19:43