現役の消防士と一緒に訓練 狭い道を素早く移動…搬送も 鹿児島市消防局が体験会
現役の消防士と一緒に訓練をして消防の魅力を知ってもらう体験会が鹿児島市で開かれました。参加者たちは、消防士が実際に現場で使う装備で訓練を行い、消防の仕事を深く学んでいました。
この体験会は消防士の仕事に興味を持ってもらおうと、鹿児島市消防局が2年前から行っていて、高校生や大学生を中心に約40人が参加しました。
消防士が実際に現場で着用している防火衣を着て訓練開始です。
(消防士の説明)
「消防服に透湿性はないです。汗を発散させる効果はないです。炎から(体を)守ることだけに特化したもの」
(記者)
「(防火衣を)着装させてもらいましたが、意外と動きにくくてゴワゴワしています。これで人を助けるんですね」
まずは、狭い道を素早く移動する訓練です。
続いて、2人1組になってけが人を搬送する訓練。倒れている人に声をかけて状況を確認し、安全を確保しながらけが人を救助します。
このほか、救助活動で使うロープの結索体験も行われました。こちらは最年少の5歳の男の子。消防士に助けてもらいながらロープを結ぶ訓練を行っていました。
(参加した大学生)
「体を動かすのは好きだが、普段、使わない筋肉だったり、頭を使い、難しい」
(参加した大学生)
「消防士になって、地域の人たちに頼られる存在になりたい」
(鹿児島市消防局消防指令長・大平健二さん)
「きょう受講してくれた若者が楽しそうにしっかり声を出して目を輝かせながら、体験してくれた。興味を持ってもらった結果」
参加者たちは、体験会を通して消防の重要な任務と、仕事の魅力を再確認していたようです。