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混雑度全国ワースト1位 鹿児島市の渋滞解消に向けて初の協議会 渋滞の原因は主に2つ

2025年1月8日 19:31
混雑度全国ワースト1位 鹿児島市の渋滞解消に向けて初の協議会 渋滞の原因は主に2つ

 鹿児島市街地の道路の混雑度は全国ワースト1位です。交通渋滞を解消するためにはどのような対策が必要なのか。鹿児島市が主体となった初めての協議会が開かれました。

 鹿児島市が初めて開いた協議会には国土交通省や県、大学などから約10人が出席しました。県内の主要な渋滞箇所123か所のうち、約9割の106か所が鹿児島市に集中しています。市街地の道路の混雑度は、全国ワースト1位です。協議会では「物流や観光などでどの程度の経済損失があるのか具体的に調べる必要があるのでは」という意見が出されました。

(鹿児島商工会議所・岩崎芳太郎会頭)
「どれだけの経済損失を被っているのか誰も数字を出していない。幹線道路にお金はかかるかもしれないが」

 鹿児島市によりますと渋滞の要因は主に2つあると言います。シラス台地に囲まれ平地が少ない地形的な制約から市街地への入り口となる道路が限られ、産業道路や国道225号、国道10号などの幹線道路に交通が集中すること。また、南北にJRの路線が延び、東西に甲突川や新川が流れ、エリアが分断されていることも、渋滞の要因だということです。

(鹿児島市渋滞対策基本計画策定協議会・木方十根会長)
「鹿児島市の道路の渋滞が検討の対象ではあるが、そこにかかわる様々な事象は鹿児島市域を超えた問題が多く含まれている。きちんと検討すべき課題を明らかにして市の検討の方向性をより良い方向に持っていく」

 バイパス整備などは膨大な費用と時間が必要なため、右折や左折車線の新設などの対策や公共交通機関の利用や時差出勤を促す対策を行っていく方針です。次回の協議会は3月に開催され、渋滞対策の方向性などについて協議していく予定です。

最終更新日:2025年1月8日 19:31