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「投票しなくて、いいわけ?」挑発的な言葉で畳みかける広告の狙い 鹿児島市議選 4月14日投開票

2024年4月8日 18:48
「投票しなくて、いいわけ?」挑発的な言葉で畳みかける広告の狙い 鹿児島市議選 4月14日投開票

 JR鹿児島中央駅に設置されている階段アート、見かけた人も多いかもしれません。鹿児島市議会議員選挙への投票を呼びかけるものなんですが、今、若者の間で話題の「ヒス構文」が使われています。挑発的な言葉で畳みかける広告の狙いを取材しました。

(間世田桜子キャスター)
「通勤通学する若い世代の投票率を上げようと中央駅にはこのような階段アートが登場。投票しなくていいわけ?という少し挑発的なメッセージも書かれている」

 4月14日に投開票される鹿児島市議会議員選挙を前に市の選挙管理委員会が作った広告。使われているのは今、若者の間で話題となっている「ヒス構文」です。「ヒス」は「ヒステリック」の略で、論点をすり替えたり飛躍させ、異常に興奮した語気で相手に罪悪感を抱かせる話法のこと。コマーシャルもヒステリックな話し方で畳みかけます。

 こうした広告を作った背景には、「若者の選挙離れ」があると言います。

(鹿児島市選挙管理事務局 山下 雅人管理啓発係長)
「若い人たちの投票参加が少なかったので何かちょっとインパクトがある、若い人たちの心に残るような形でできればと思った」

 前回の市議選は全体の投票率が過去最低の37.3パーセント。20代が20.2パーセントで30代が23.3パーセントと若者の選挙離れが目立つ結果となりました。

 広告を見た若者は。

(18歳)
「興味がわくと思う。自分で一票を投じることで政治に参加したい」

(20代)
「若者からするとわかりやすくて選挙に行ってみたい気持ちになる。若者の意見を反映して若者に寄り添った社会になってほしい」

 鹿児島市議会議員選挙は4月14日に投開票されます。8日からは市役所などで期日前投票も始まっています。