<振り込め詐欺防止へ>金融機関ATMに設置『AIカメラ&超音波発する指向性スピーカー』 詐欺防止システムが本格稼働(宮城)
振り込め詐欺を防ごうと、金融機関のATMにAIカメラと超音波を発する指向性スピーカーを設置したシステムが、5日から本格稼働した。
伊藤成輝記者リポート
「新たな詐欺対策として期待されるこちらのATM。AIカメラやスピーカーが設置されていて、 携帯電話を操作しながらATMを操作していると、詐欺を呼び掛ける警告が表示されます」
このシステムは、振り込め詐欺を防ごうと宮城県警が県内3つの金融機関と連携して設置したもの。
本格稼働初日の5日は、民謡歌手の庄司恵子さんとKASUMIさん親子がシステムを体験した。
通話をしながらの操作をAIカメラが感知すると、上部のモニターに注意・警告の画面が表示される。
同時に指向性スピーカーから超音波が発せられ、通話の音声を妨害し犯人側に聞こえにくくなる仕組み。
また設置してある電話で、銀行員が利用者と連絡を取り、詐欺の疑いがあれば警察に通報する仕組みになっている。
県警によると、宮城県内での『特殊詐欺』のおよそ半分が『振り込め詐欺』が占めているといい、このシステムで被害防止を図りたい考えだ。