【特集】世界的シェフも注目!脂がのった宮城のアナゴ 自分で浜焼き体験も!「魚とは思えないフワフワ感」
岡崎大知 アナウンサー
「宮城には牡蠣やホヤなどたくさんの海の幸がありますが、この漁港で水揚げされる知られざる宮城の夏のオススメをご紹介します」
太平洋に突き出した宮城県石巻・牡鹿半島。
このうち、牡蠣やワカメなど、豊富な海産物に恵まれる表浜地区で、いま、最盛期を迎えているのが‥‥
Qここで獲れるものとは?
アナゴ漁歴30年 大澤幸広さん
「アナゴです。関東方面では表浜アナゴとして出荷している。色はあめ色、肉厚です」
それは天然の「アナゴ」!
実は宮城県、アナゴの水揚げが全国トップクラスで、なかでも表浜アナゴは脂ノリの良さとサイズの大きさが魅力だ。
それは仙台市内にある予約が難しい中華料理店も注目する食材だ。
クロモリ 黒森洋司シェフ
「石巻産の表浜のアナゴは肉厚で大きい、食べた食感が段違いに美味しい。これだけ肉厚なものはなかなか手に入らないので大きいものを指定していただいています」
フランスのグルメガイド「ゴ・エ・ミヨ」から料理界を牽引する存在として評価される黒森シェフ。
見事に仕立てられたフカヒレ…。
そして、アワビなど並んで、お店の顔であるコース料理の中に表浜アナゴをラインナップしている。
黒潮と親潮がぶつかり、プランクトンが豊富な三陸はアナゴにとって絶好の生育環境。
日本の最南端沖ノ鳥島付近が産卵場所となるアナゴは、春先から海流に乗って北へ北へと移動して仙台湾にたどり着く。
夜行性で、日中は海底の砂や泥の中に隠れているアナゴ。
その習性を利用して、エサを入れた黒い筒を海の中に沈める方法で漁が行われている。
午後4時…降りしきる雨の中、約20キロ沖合のポイントを目指す。
岡崎大知 アナウンサー
「時刻は午後4時40分です、激しい雨と横揺れの中、いま仕掛け作業が始まりました」
準備された仕掛けは深さ100メートルの海底へ。
1時間以上かけて約1000本の仕掛けを投げ入れていく。
束の間の休憩をはさんで、あたりがすっかり暗くなった頃。
「ウィーン」
一気に引き上げていくと、筒の中から姿を見せたのはアナゴ!アナゴ!そして、アナゴ!