東北大学 国から年間100億円助成「国際卓越研究大学」に認定へ 学生も喜びの声
文部科学省の有識者会議は東北大学について、大学の国際化や研究体制の確立などについての具体的な計画が示されたとして卓越大学にふさわしいと判断した。
認定された場合、東北大学は国から年間100億円前後の助成を最長25年受けることができ、研究分野での国際競争力の強化を目指すことになる。
東北大学 冨永悌二総長
「東北大学が日本にとってラストチャンスと言えるこの大学改革を先導して変革の結節点となりたいと表明したい」
東北大学は14日午後、会見を開き冨永総長は「日本の研究力は右肩下がりでかつての面影はない。海外では大学が産業界とイノベーションを起こしている」と危機感を示した。
冨永総長
「現在は技術革新が国家間競争になっている。日本が国力を回復していくにはどうしてもイノベーションが必要。産業界だけでは難しくてアカデミアの知を社会的価値に変えていく。これが痛切に社会から国から求められている」
東北大学では研究時間を確保するため専門職スタッフを1000人規模で増員するなどの計画も掲げている。
学生からも期待の声が聞かれた。
東北大学の学生
「古代のガラスで地中に埋まっていたガラスが仕組みはわからないが変化してキラキラなるのがあって」
「研究費がもらえるならイタリアとか現地調査も出来るようになると思うので期待してます。」
「すごい喜ばしいこと。研究ってお金がかかるので数百万の実験機器を買わないといけない」
「企業と結びつきを強めて製品化につながる研究をして国民に還元できるように研究が進めばと思います」
「国際卓越研究大学」の第一号は、今年10月以降に正式認定される見通し。