元タレント森下千里氏 初当選後の「辻立ちクイーン」表情は硬め…「自分にかかる責任と重みを感じています」
愛知県名古屋市出身で元タレントの森下千里氏。
前回2021年10月の総選挙では旧宮城5区から立候補。出馬表明から半年の活動で6万票あまりを獲得するも、立憲・安住淳氏に敗れ落選した。
その後、1票の格差の是正のため宮城の選挙区は6区から5区に減少。
森下氏が立候補を希望した新宮城4区には、旧4区選出の伊藤信太郎氏も立候補を希望した。
会議の結果、自民党本部は「現職を優先する」として伊藤氏が新4区の公認候補に。
その代わり、森下氏は東北ブロックの比例名簿で単独2位に掲載され、今回初当選となった。
当選から一夜明けた28日朝8時、石巻市蛇田の交差点では感謝を述べる森下氏の姿があった。
石巻市に引っ越してから3年半。
「辻立ちクイーン」と称し、衆議院議員を目指して毎日のように街頭に立ってきた森下氏だったが、初当選翌日に笑顔はみられなかった。
初当選・森下千里氏(自由民主党・東北比例)
「(小選挙区が)かなり厳しい状況ですので、自分にかかる責任と重みを感じています」
宮城県は5つの小選挙区のうち、自民党が議席を獲得できたのは宮城5区の小野寺五典氏のみ。
1~4区は立憲民主党に議席を取られ、比例復活も叶わなかった。
宮城4区の公認を争った伊藤信太郎氏の落選について問われると、「お力になれず悔しいです」と声を震わせた。
初当選・森下千里氏(自由民主党・東北比例)
「私もこの結果をしっかりと受けて、皆さまに信頼していただける人物でなくてはならないと強く痛感しております」
森下氏は2021年の落選後も石巻に住み続け、地元の祭りや行事にも積極的に参加してきた。
住民から直接声を聞く中で、少子化や物価高、漁業など様々な地域の課題を肌で感じてきたという。その声を国政に届けていきたいと語る。
「私は変わることなく地域の発展のために頑張っていきたい。この決意と覚悟のもとにこれからも進んでいきたい」とマイクで訴えた。