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バスケB1最年少出場・阿部真冴橙選手(16才)「日の丸を背負いたい」仙台89ERS

2024年2月23日 8:45
バスケB1最年少出場・阿部真冴橙選手(16才)「日の丸を背負いたい」仙台89ERS

宮城県の利府高校に通う阿部真冴橙(まさと)さん。利府第二小学校から利府西中学校、そして利府高校という阿部さんは、昼休みには友達と一緒に弁当を食べる高校生活を送っている。

<友人は>
「めっちゃ優しくて穏やか」
「勉強はまあ頑張っていると思います」

<阿部真冴橙(まさと)さん>
「これから頑張りたいと思います」

【高校1年生 バスケB1リーグ最年少記録を樹立】

しかし、ひとたび学校を離れると・・・そこにはバスケット選手の顔があった。仙台89ERSのユースチームに所属し、去年12月にはクラブ初となるユース育成特別枠選手に登録。その翌日にはゼビオアリーナ仙台で行われた千葉ジェッツ戦に「16歳3か月17日」で出場し、B1リーグ最年少出場記録を塗り替えた。

コートに立ったのは残り時間「6.5秒」。ボールを受けた阿部選手は3ポイントラインの外からシュートを放つ・・・湧き上がる歓声、駆け寄るチームメイト。最年少得点記録も更新した。

<阿部真冴橙(まさと)さん>
「この記録は89ERSのみなさんが応援してくれたおかげ。トップチームのみなさんが点差を離してくれたからこそ、僕は出ることができたのでとても感謝しています」

母親の真由美さんも、この瞬間を家族全員で見届けたと話す。

<母・真由美さん>
「試合に出て終わりかなと思ったら打って入っちゃったので、ギューッとして抱き合って喜んで涙も出ないくらいびっくりしました」

<阿部真冴橙(まさと)さん>
「出たらシュート打てと言われていたので」


【小学2年で始めたバスケ 「日の丸を背負いたい」】

5人兄弟の真ん中だという阿部さん。自宅に伺うとメダルやトロフィがずらり。バスケを始めたのは小学2年生の時。姉の影響だという。

<阿部真冴橙(まさと)さん>
「まず89ersでプロになって、活躍してから日の丸を背負いたい」

いまは、ユース育成特別枠選手としてプロ契約はせず、主にU18チームで練習に励んでいる。クラブからはその高い将来性だけでなく、真摯に学ぶ姿勢や取り組む態度が評価されていて、89ERS生え抜き第1号でのプロ選手誕生に期待がかかっている。

<阿部真冴橙(まさと)さん>
「B1で出場して技術面と、1番はフィジカルが大事だなと思った。プロに向けてB1での経験を活かして日頃の練習やトレーニングもトップチームのプレーを参考にしてこれからも練習していく」

【U18オールスターにも出場 プロへの覚悟】

阿部さんは先月には沖縄で行われた「U18オールスターゲーム」に先発出場。チームの逆転勝利に貢献した。さらには、技の精度とスピードを競い合う「スキルズチャレンジ」では日本代表選手などの先陣を切り、会場を盛り上げた。
まずはプロ契約へ。そして、将来は仙台89ERESを背負って立つ存在へ。覚悟はできているという。


<阿部真冴橙(まさと)さん>
「ここまで来られたのは両親がサポートしてくれたおかげだと思うので、自分がトップチームの舞台で活躍している姿を見せられればなと思います。プロになれたら89ERSを優勝に導けるような選手になりたい」



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阿部真冴橙(あべ・まさと)選手
ポジション:PG/SG
生年月日 :2007年9月6日(16才)
身長/体重:180cm/71kg