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【若いチカラ】高校生などが伝えようとする「震災」(宮城)

2024年3月11日 20:45
【若いチカラ】高校生などが伝えようとする「震災」(宮城)

宮城・多賀城市から中継(11日午後6時20分頃放送)。

暗闇に灯る鎮魂の灯と3.11つなぐの光文字。多賀城駅前広場で行われているのが「多賀城万灯会~鎮魂の灯~」。

「万灯会」とは、西暦869年かつて多賀城を襲った貞観地震の犠牲者を供養しようと始まったとされる行事だ。

光文字を作りだしている紙コップ1つ1つには、メッセージがつづられている。

長い間途絶えていたこの行事は、犠牲者の鎮魂と震災の記憶を伝承するために震災の翌年2012年に市民団体が復活させたものだが、中には多賀城高校の生徒も参加している。

多賀城高校には全国で2つめとなる災害科学科が震災をきっかけに2016年にできた。

多賀城高校・災害科学科2年生の阿部春佳さん。

武田アナウンサー)
どうして「災害科学科」に進んだのか?
阿部さん)
私自身、「震災」の直接的な大きな被害は受けていない。
しかし、大きな揺れを経験したトラウマで、災害から距離を置いていた。
中学生の時に震災遺構を見に行く機会があり、このままではいけない、何か自分にできることがあれば、と思った。

武田アナウンサー)
この催しには、どのような想いで参加しているのか?
阿部さん)
私たちの世代が、「震災」の記憶がある最後の世代になると思うので、教訓を学んでしっかりと次の世代に正しく伝えていく。災害を自分ごととして捉えて、これからの災害に備えていってほしい。

武田アナウンサー)
伝えたいという思いで動く「若いチカラ」が、宮城・多賀城にもあった。