<”特殊詐欺”防ぐ>仙台市の銀行と職員に感謝状 「金融庁に渡すため」等と説明し高額の現金引き落とそうとした高齢者
高額の現金を引き落とそうとした高齢者の特殊詐欺被害を防いだ仙台市の銀行と職員に、警察から感謝状が贈られた。
仙台南警察署長から感謝状が贈られたのは、仙台市太白区の七十七銀行長町支店と次長の渡辺教貴さん。
10月29日に窓口を訪れた70代の女性が477万円を引き落とそうとしたことを職員が不審に思い、上司の渡辺さんに相談。
女性に話を聞くと、「金融庁に渡すため」などとしどろもどろに説明したため、その場で警察に通報し被害を未然に防いだ。
七十七銀行長町支店・渡辺教貴次長
「(窓口担当が)声掛けをして不審な点があると速やかに報告。支店内の連携がうまくいって、今回の抑止につながった」
今年は、宮城県全体で10月までに296件の特殊詐欺が発生し、被害額は去年の同時期より6億3000万円多い約11億1000万円あまりにのぼるという。
警察は「電話で現金の話が出たらすぐに疑ってほしい」と、呼びかけている。