仙台育英・須江監督の家にホームステイ! 石川県の高校球児と深まる絆
仙台育英に招かれた石川県の飯田高校と輪島高校は練習グラウンドの一部がひび割れて使えなくなるなど能登半島地震の被害を受けた。
輪島高校 中川直重主将
「被災して練習場所を確保するのも難しい状況なのでこういう場所を用意して下さって本当に感謝しています」
仙台育英の徳田英汰選手も母方の実家がある石川県七尾市で被災し、特別な思いで臨んでいた。
仙台育英 徳田英汰選手
「野球をすることで悲しいことや辛いこと忘れられるそういう思いを輪島高校さん飯田高校さんも感じてほしいなと思います」
須江監督の自宅では息子・明日真くんと娘の恵玲奈ちゃんが晩御飯の準備をしていた。
「こんばんはー!お邪魔します」
やってきたのは飯田高校の部員4人と仙台育英の徳田選手。
育英部員や監督の自宅にホームステイするのも交流会の一環だ。
お手製のハンバーグなどボリュームたっぷりのご飯を美味しそうに食べる選手達。
しかし、地元の生活はいまだ元に戻っていないという。
飯田高校の野球部員
「苦労は水がまだ通らないこと。学校に自衛隊が作った風呂があるんですけど日によっては1時間半とか並ばないと入れない時があるのでそこが大変」
そんな部員達を見て須江監督が取り出したのは甲子園の優勝と準優勝メダル。首にひもを通しその重みを感じていた。
監督は、東日本大震災の時に石川県の学校から受けた支援の恩返しとして交流会を企画した。
今回できたつながりをいつまでも大切にしてほしいと願っている。
須江監督
「何事も苦しい時にお互いを思ってくれたらよいなと思います」
一夜明けた28日は仙台育英と輪島高校の練習試合。
輪島高校の選手
「相手ピッチャー球も早いし打てんのかもしれんだけど、どんどん積極的に振っていこう」
育英の先発は甲子園のマウンドにも上がった武藤投手。圧巻のピッチングを見せた。
輪島も好守備を見せたが育英打線も強豪校として力を発揮し得点を重ねる。
輪島もたびたびチャンスを演出しましたが終わってみれば15-0。
両校とも思い切り野球を楽しんだ。
石川県立輪島高校平匠選手
「久しぶりに試合できてとても楽しいし、わくわく感が一番強かったです」
「育英はやっぱ強いです」
試合の後にはすっかりうちとけた球児たちの姿があった。
Q.打ちとけてますね
「ホームステイで自分ちに泊まってるんで」
「これから一生の友達になると思います」
須江監督
「今後色々な形で石川のことを思って離れてるけど行動したりだとかする選手が出てくる。今度会うときにはもう少し大きい輪とか5年たったらもっと大きい大きい輪になるようなそんなきっかけにしたい」
交流会を通して深まった宮城と石川の絆。お互いを思いやる気持ちがこれからを乗り越えていく力になる。