【「能登半島地震」から3週間】宮城県からも<支援の輪>広がる 「東日本大震災で支援された側なので恩返ししたい」
22日午後、「能登半島地震」の被災地に向けて募金を呼びかけたのは、石巻市住吉中学校の生徒10人。
何かできることはないかと生徒会のメンバーで考え、授業の後にスーパーで募金活動をすることを決めた。
住吉中学校・生徒会長「(東日本大震災で)支援された側なので、自分たちから恩返しができたらと」
生徒たちは、23日も学校近くのスーパーで募金活動を行う予定だ。
1月1日に発生した「能登半島地震」は、石川県志賀町で最大震度7を観測。石川県内では233人の死亡が確認され、およそ5万戸がいまも断水状態だ。
その水の支援を行おうと派遣が決まったのは、大崎市・上下水道部の職員4人。
日本水道協会からの要請によるもので、大崎市の伊藤康志市長が「東日本大震災で受けた恩を今こそ返す時。」と、職員を激励した。
大崎市・上下水道部 桑添滋行さん「水という私たちが生きていくうえで一番大切なものが無いと、心も荒んできますので、水を提供できるように 潤いを提供できるように何とか尽くしてまいりたいと思います」
4人は、3トンの水を運べる給水車とともに珠洲市に入り、給水活動を行う予定だ。
「トントントン」
東松島市の防災体験型宿泊施設「KIBOTCHA」。
行われていたのは、石川県内の学校給食に使う食材の〝仕込み〟。
現地での負担を少しでも減らそうと、すぐに調理できるサイズにカットして袋詰めする。
災害直後から、現地で炊き出しを行っている「KIBOTCHA」。
そのつながりから食材の仕込みを依頼されたもので、全国各地から寄付されたジャガイモやニンジンなどの食材をボランティアなど10人ほどが袋詰めしていった。
東松島市宮戸から参加した男性「(東日本大震災当時)温かい食べ物を口に入れた時はホッとしたからね。子どもたちにもそう感じてもらえれば良いかなと思います」
今回、準備した食料は、能登町の8つの小中学校でクリームシチューなどに使われる予定だ。