【過去最高益】東北電力が<2023年度決算>発表 『3年ぶりの黒字』
東北電力は、2023年度の決算を発表し、売上は減ったものの3年ぶりに黒字になった。
また、『過去最高益』となった。
東北電力が、30日発表した2023年度の連結決算によりますと、「売上」は燃料価格の低下などで2兆8178億円となり2022年度に比べ6.3パーセントの(1893億円)減収となった。
しかし、燃料調達の時期と電気料金に反映する時期のずれ=いわゆる「燃料費調整制度のタイムラグ」の影響や電気料金の見直しなどにより大幅に利益を押し上げ、『経常利益』は2022年度に比べ、4912億円増え2919億円の黒字となった。
黒字は3年ぶりで、『過去最高益』となった。
なお、今年度は9月に予定されている女川原発2号機の再稼働で400億円ほどの燃料費削減効果が見込まれ、1900億円の黒字を予想しているという。
樋口康二郎社長
「2021年・2022年度は2年間赤字で財務状況が急激に悪化したことから、安定供給のために2023年度はなんとしても黒字化を目指して取り組んできた」
3年ぶりの黒字化を受け、樋口社長は財務基盤強化を優先するとして、電気料金値下げについては明言しなかった。