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「マジメで温厚で、仕事もしっかりしていた」公共工事の重要な情報漏らし石巻市職員ら逮捕・送検

2024年4月11日 20:10
「マジメで温厚で、仕事もしっかりしていた」公共工事の重要な情報漏らし石巻市職員ら逮捕・送検

発注側である市の職員が関わる「官製談合事件」。事前に漏らされたと見られているのは、入札する業者側にとって重要な「設計書」と呼ばれる資料。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・送検されたのは、宮城県石巻市建設部の職員星洋一容疑者(50)と寺内友和容疑者(46)。
この事件は去年2月、石巻市が発注する雨水幹線工事の入札で、業者側に最低制限価格に関わる情報を漏らしたとされるもの。

また、情報を得たうえで不正に入札に参加したとして逮捕された石巻市の建設会社・遠藤興業の専務執行役員、遠藤光弥容疑者(67)の身柄も仙台地検に送られた。
遠藤興業 関係者
「非常にびっくりしております。事前に会社側として彼がやっている行為を掴めなかったということが非常に残念でなりません」

入札には8社が参加し、最低制限価格4345万5004円に対して4370万円で遠藤興業が落札している。

今回の事件を受けて、石巻市の斎藤正美市長は再発防止に向けて緊急で幹部を集めた。

石巻市長
「初心に立ち返り、市民の信頼を回復すべく全庁が一丸となって公平公正な業務の遂行に全力で取り組むよう訓示いたします。」

マジメで温厚で、仕事もしっかりしていたという、星容疑者と寺内容疑者。2人は「設計書」と呼ばれる入札の最低制限価格が分かる資料の作成に関わっていて、県警はこの「設計書」を落札した建設業者に勤務する遠藤容疑者に手渡したと見ている。

県警は3人の認否を明らかにしていないが、職員側から話を持ち掛けたとみて捜査を進めている。

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