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【生徒を「全国募集」!南三陸高校】県外から集まった10人 『留学2期生』として入学(宮城)

2024年4月10日 7:00
【生徒を「全国募集」!南三陸高校】県外から集まった10人 『留学2期生』として入学(宮城)

宮城県内の高校で去年から始まった「全国募集制度」。
南三陸高校には、県外から集まった10人が新たに留学2期生として入学した。

去年、志津川高校から校名が変わった南三陸高校。

9日の入学式に参加した生徒の中には、宮城県外からこの高校へやってきた10人がいる。

全国から生徒を募集するその名も「kizuna留学生」。
少子化を背景に、町の活性化を目的として去年からはじまった制度で、首都圏や青森などから去年の2倍となる10人の留学生が集まった。

南三陸高校・難波智昭 校長
「南三陸の魅力、海・山・川・里、全部のPRを昨年できたおかげで、10人になったのかなと思っています」

9日午後に行われた入寮式では、先輩の1期生が歓迎の言葉を話した。

留学1期生・伊藤芽衣さん
「県外から来た高校生だからこそ気づける街の魅力だったりとか、出来ることがたくさんあるので、それを一緒に出来たら良いなと」

1期生の伊藤芽衣さんは、修学旅行で訪れた時に感じた「震災に負けず、前に進もうとする町の姿」に惹かれ、山形からの留学を決意した先輩だ。

新たに来た多くの留学生が、豊かな自然に触れながら、町の中で活躍していきたいと話した。

茨城から来た佐野永将さん
「南三陸は復興で大変なので、それに少しでも荷担したいと自分は思っています」

埼玉県から来た林寿羽さんと両親
「自然がとてもきれいだったのと、地域の人がとても優しかったので、ここに決めました」
「やりたいことを見つけてもらって、それに向かって一生懸命やってもらえれば一番良いなと。そういう意味で、南三陸を自分で見つけた娘を応援したい」

留学生たちは、学校から約1キロ離れた学生寮で生活する。

掃除や洗濯を自分たちで行いながら、1つ屋根の下で高校生活をおくっていく。

留学1期生・伊藤芽生さん
「とにかく町のお祭りだったりイベントにもたくさ参加してもらって、縁や人とのつながりの輪を大事にしてもらえれば良い」

今年も全国から集まったkizuna留学生。
南三陸町で生活をしながら、今後は新たなまちの姿をつくりだしていく。