“杜の都の早慶戦” 仙台一高・二高選手は相手校をどう思っている?<定期戦11日(土)午後1時~>
仙台の5月の風物詩仙台一高と仙台二高公立の伝統校が対戦する「定期戦」“杜の都の早慶戦”とも言われる歴史ある試合が今年も11日に行われる。
毎年5月に行われる仙台一高と仙台二高の硬式野球部による定期戦。明治33年に始まり戦後の対戦成績は一高が35勝、二高が32勝。
名物は「応援合戦」仙台一高はバンカラスタイルぼろぼろの着物で応援!
一方の仙台二高はハイカラスタイル、白いスーツのような制服が特徴。
去年は秋の県大会で3位となり、東北大会に出場するなど躍進の1年となった「公立の雄」仙台一高。
春のセンバツ21世紀枠候補校にも選ばれ「追いかける立場」から「目標とされる存在」になった。
エースとしての活躍が期待される千葉綾太投手は…
千葉綾太選手(3年)
「父が一高出身というのもありますし、かっこいいなって思いました。ここでこういう試合したいなって思ってたのが一高を目指したきっかけの一つdす。」
父は、仙台一高野球部出身で監督を務める千葉厚さん。
その影響で足を運んだ定期戦がきっかけとなり、仙台一高に憧れを抱いた。
Q定期戦にかける思いは?
千葉綾太選手(3年)
「二高と一高のプライドがぶつかり合う激戦だと思いますし、観客のみなさんを熱くできるような投球をしたいです。」
さらに、マネージャーを務める増田明里さんも、一高野球部出身の兄の影響を受けて入部した。
増田明里マネージャー
「お兄ちゃんは高校時代ずっと忙しそうだったんですけど、忙しいけど、楽しい忙しさ。ずっと毎日充実してて楽しそうだなって思っていました。選手が自分たちで気づかない所も私たちが気付いてあげて、裏からサポートしてあげられるようなマネージャーでいたいなと思います」
Q仙台二高はどんな存在?
遠藤颯選手(3年)
「川向かいで、良いライバルでお互い高めあってきた、そんな関係です」
星野優真選手(2年)
「学校を背負った戦いになると思うので、何としてでも勝つという気持ちで挑んでいきたい」
志賀俊祐選手(3年)
「やってる自分たちも観客の人もみんなを熱くさせたいと思います」
藤原啓選手(3年)
「勉強だけでなく野球でも絶対勝ちたいと思います」
鈴木大智選手(3年)
「今までの長い歴史の中でないような熱い戦いにしたいと思います」
〈仙台一高野球部〉
「絶対勝つぞー!」
一方、こちらは仙台二高。
定期戦は「二高一高定期戦」と呼んでいる。
硬式野球部は甲子園出場3回、1947年には準決勝進出も果たした。
OBには日本ハムや横浜で活躍の江尻慎太郎さんがいる。
現在の部員は36人。
実力拮抗の仙台一高とは定期戦の戦績はほぼ互角だが、最近3年間は3連敗。
特に去年の大会では、当時の仙台一高エース・三瓶投手から一本のヒットも奪えずノーヒットノーランで負けた。
今年こそはなんとしても勝利を!
雪辱に燃える二高野球部の部員たちにとって定期戦とは…
Q二高一高定期戦とは?
庄司啓人選手(3年)
「先輩たちの背中を見てきて、自分もいつか立ってみたかった場所です」
小松千也選手(3年)
「全校生徒がたくさん応援に来てくれて、とても盛り上る憧れの場所」
八森賢汰選手(3年)
「プロが使う球場でできるというのは二高と一高の特別な機会だと思う」
大西優我選手(3年)
「3連敗してて、今の私たちの代もファイヤーストーム(勝利の儀式)を見られていないので、私たちが勝って、みんなでファイヤーストームできるように頑張りたい」
進学校同士頭脳戦にも注目の定期戦。
Q仙台一高はどんな存在?
引地櫻人選手(3年)
「意識してなくても勝手に知らないところで意識しちゃう。切っても切れない存在」
眞柳悠希選手(3年)
「21世紀枠の候補校に選ばれたので強いと思うんですけど、そういうところで刺激をもらったりしながら」
唯野光汰選手(3年)
「ライバルであり試合結果など見て目指している相手でもある」
鈴木丈陽選手(3年)
「父と妹が仙台一高OBと一高の在校生なんです」
Q定期戦はお父さんは一高を応援する?
「いや、多分二高を応援すると思います…」
ライバル・一高を倒して定期戦での4大会ぶりの勝利へ。
二高キャプテン
佐藤亮佑選手(3年)
「去年は二高がノーヒットノーランされて負けたという試合だったので、結果を出せなかったというか、一番は勝つことが目標だったので、勝てなかったという悔しさはずっと持っています」
岡田大知選手(3年)
「二高野球部として、一高には絶対勝つんだという強い気持ちを持って日々練習していますし、定期戦に向けて頑張っています」
二高野球部
「絶対勝つぞ~!」
仙台の5月の風物詩、伝統の「一高二高定期戦」は、5月11日(土)午後1時から楽天モバイルパーク宮城で行われる。