【会見詳細】「想像できないくらい楽しかった」楽天・銀次選手が現役引退 来季はチームアンバサダーへ
22日正午、会見を開いた楽天イーグルス・銀次選手。「現役引退」を発表するとともに、楽天のアンバサダーに就任することを明らかにした。
<楽天・銀次選手>
「今年でユニフォームを脱ぎます。プレイヤーとして現役引退します。今後は東北・仙台に残り、楽天イーグルスでアンバサダーとしてやらせていただきます」
【現役引退 野球選手である以上は通る道…「しっかり受け入れた」】
Q.今の心境について
「今の心境は感謝の気持ちしかありません。それだけです」
「正直、心のどこかにまだ火はついています。将来に向けて、自分
が選んだ道なので、それに向かって突き進んでいくだけです」
Q.チームから来季の契約しないと伝えられたことについて
「いつ頃かは覚えていない。言われた時は、野球選手である以上は絶対に通る道と思っていた。そこはしっかり受け入れた」
Q.今回の決断に至った経緯とタイミングについて。
「被災地などいろいろまわっていく中で、いろんな人と出会い、そのなかで仙台・東北を離れてほしくないとか、楽天にいてほしいとか、すごくあったので、それが一番大きいのかなと思います。自分は野球しかしてこなかったので、社会のことがよくわからないし、一回は社会に出ていろんな勉強もしたいと思いました」
Q.現役続行を希望していたが、ファンの声との間で葛藤も?
「ありました。東北が好きだし、生まれた場所なので、ここで恩返ししていきたいと思いました」
Q.今回の決断について家族は
「家族からはいろんなチャレンジができるので、すごく楽しみだねといわれました」
「(こどもからは)〝え、野球辞めるの?〟という感じでした。辞めるけど、子どもたちには野球を教えるからねと言いました」
【プロ野球生活「想像できないくらい、たのしかった」】
Q.18年の選手生活を振り返って
「みんなが想像できないくらいに、すごく楽しかったです」
「毎日、悔しいと思いながら練習してきたし、試合に出てきた。その悔しさをエネルギーに変えて毎日やってきた」
Q.プロ生活で一番の印象的なことは
「ことし、1軍に上がっての初打席。あの声援は忘れない。今だから言えるが、ちょっと、うるって来た場面があって。幸せを感じました」
「(楽天が)日本一になったことは一生忘れないと思います。東北にやっと笑顔を届けられたかなと思います」
Q.プロ野球人生における銀次選手の役割について
「皆を笑顔にしたいというのが強かったです。それだけです。(それは)ぜんぜん果たせていない。野球生活終わってからも、銀次として、1人の人間として、これまで以上に寄り添っていきたい」
【続けてきた被災地訪問「これまで以上に寄り添いたい」】
Q.今後、アンバサダーとしてどんなことを
「東北6県を回りながら、地域の人に寄り添いながら、野球だったり、野球の楽しさを教えていきたい」
Q.毎シーズン行っていた被災地訪問は
「〝野球選手の銀次〟ではなくなるが、これからも今まで以上に被災地の方と寄り添い合って、1人でも多くの人を笑顔にしたい」
Q.楽天の後輩へ伝えたいことは
「たくさん練習して、しっかり自分をコントロールして強い選手になってほしい」
Q.楽天の良さについて
「(チームの)雰囲気です。みんないい意味ですごく仲がいいし、1つにまとまる力がある」
Q.どんなチームになってほしいか
「活気のある、常に1つになっているチーム。東北を盛り上げるチームであってほしい」
Q.東北のスポーツの未来について
「来年からアンバサダーをやらせていただく。野球だけではなく、スポーツを盛り上げていけたらいいと思っている。どういう形になるかは分からないがやっていきたい」
【自分を育ててくれたファン〝これからは恩返し〟】
Q.東北のファンへ
「ファンの存在は自分を育ててくれる存在でした。自分が強くなれる、前向きになれるというか。ファンのおかげでここまでこられたと思っています」
「つらいこともあるし、悔しいこともたくさんあるが、しっかり前を向いて。これからも自分は恩返しをしていきたいと思うので、一緒に前に進みましょう」
「これからも被災地・東北を盛り上げていくので、恩返ししながら盛り上げていくので、たくさん寄り添っていきましょう」
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<プロフィール>
1988年02月24日(35歳) 174cm/78kg 右投/左打
岩手県出身 盛岡中央高
2006年ドラフト3位で楽天に入団
通算1239安打
<タイトル>
▼ゴールデングラブ賞
▼ベストナイン2回(2014、2017)
▼日本シリーズ優秀選手賞